国内携帯電話出荷台数、iPhone が圧倒的強さを保持、従来型携帯電話市場は終息―IDC Japan調査

2017年6月6日 15時34分更新


 IDC Japanは、国内携帯電話およびスマートフォン端末の2017年第1四半期(2017年1~3月)の出荷台数を発表した。
 
 2017年第1四半期の国内携帯電話出荷台数(スマートフォンと従来型携帯電話の合計)は、前年同期比9.0%増の879万台となり、2015年第1四半期の917万台に迫る出荷台数を記録した。IDCは、2016年第1四半期以来の出荷台数の落ち込みは回復基調にあるとしている。
 
 このような市場環境において、アップルは426万台のiPhoneを出荷し、前年同期比6.3%増となった。同社は国内携帯電話市場で48.4%のトップシェアを維持しており、日本市場での圧倒的な強さを保っている。2位はauKDDI、ソフトバンクの2社にローエンドモデルを中心に多くの供給を行った京セラが入り、3位には各キャリアに満遍なく出荷を行ったほか、ヤフーモバイル向け”Android One S1″が堅調な出荷を記録したシャープが入った。
 
20170606idc1
 
 また、従来型携帯電話の出荷台数は27万台で、前年同期比82.0%減の大幅な縮小となっており、IDCはこの市場が急速に終息を迎えていると指摘する。他方、スマートフォンは851万台の出荷で、前年同期比30.1%の成長となった。スマートフォン市場をベンダー別に見ると、アップルが50.0%のシェア、以下の順位は、携帯電話市場と同様、第2位に京セラがランクインし、シャープが3位となった。
 
20170606idc2
 
 その他、MVNO事業者向けに出荷されることの多いSIMフリーモデルは76.6万台となったが、構成比としてはスマートフォン市場全体の9.0%を占めるに過ぎず、成長基調にはあるものの依然として少数の出荷にとどまる厳しい状況が続いている。
 
 
 

関連カテゴリー