スマートスピーカー、10代と50歳以上で高い期待値 ―ニールセン デジタル調査
2017年10月23日 12時25分更新
ニールセン デジタルは、消費者のマルチスクリーン利用状況についての分析結果を発表した。
年代別のデバイスの利用状況を見ると、49歳以下ではスマートフォンからのインターネット利用が最も多く80%以上の人が利用していた。50歳以上では依然としてパソコンからのインターネット利用が多いものの、スマートフォンからのインターネット利用は2015年の48%から約20ポイント増加し、67%となっていた。
次に、情報検索に最もよく利用するデバイスを見ると、全体で53%の人がスマートフォンから最もよく情報検索をしていた。スマートフォンから最もよく利用する人の割合は若年層ほど高く、特に10代では86%を占めていた。また、その割合は増加傾向にあり、2015年と比べすべての年代で増加していた。
最後に、先日Google とLINE も製品を発売開始し、新しいデバイスとして注目されている人工知能(AI)を搭載したスピーカー「スマートスピーカー」に対する期待値を見ると、全体では43%の人が便利そうであると答えた。年代別にみると、10代の期待値が最も高く60%の人が便利そうであると感じており、次いで50歳以上では47%が便利そうであると感じていた。
また、スマートスピーカーに対する期待値を、現在音声検索を利用している人と利用していない人とで比較すると、利用している人では64%であるのに対し、利用していない人では40%と、24ポイントの差が見られた。
同社シニアアナリストの高木史朗氏は、スマートスピーカーに対する発売前の期待値が50 歳以上で高いという結果について、「新しいデバイスに対する関心の高い若年層だけでなく、50 歳以上に浸透すると、特に室内でのインターネット利用が大きく増加する可能性がある」として、今後は新しいデバイスによる影響も注視していく必要があるとしている。
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