17年第3四半期の国内モバイルデバイス出荷、スマホ市場は6四半期ぶりマイナス、iPhone 8伸びず―IDC調査
2018年1月11日 11時28分更新
IDC Japanは、国内モバイルデバイス市場の2017年第3四半期(7~9月)の出荷台数実績を発表した。これによると、スマートフォン市場、タブレット市場、PC市場、データ通信カードなどのData Communicationを含む国内モバイルデバイス出荷台数は、前年同期比2.5%増の1,186万台であった。
家庭市場向けが中心であるタブレット、ビジネス市場中心のPCの出荷がプラス成長となり市場をけん引した。
スマートフォン市場は、ビジネス市場へのスマートフォンの導入が進み始めたことや、Android端末の通信事業者向け出荷が好調に推移したが、iPhone 8の出荷が伸びなかったことで家庭市場向けがマイナス成長となり、6四半期ぶりの前年同期比1.5%のマイナス成長となった。
また、PC市場も3.5%でプラス成長。PCは、大企業や学校、自治体などでの買い替えサイクルが戻ってきたことから、ビジネス市場では前年同期比2.4%増と出荷を伸ばした。家庭市場向けPCも、家電量販店での在庫整理がある程度一段落したことや新製品出荷により、前年同期比5.5%増の出荷となった。
タブレットは、家庭市場向け出荷が市場を牽引したことで、前年同期比18.8%のプラス成長となった。家庭市場向けタブレットでは、通信事業者向け出荷が市場を牽引し、同市場向け出荷は過去最高の出荷台数となった。また、ビジネス市場向けは、前年同期比のマイナス成長が続いているが、Windowsタブレットを中心とした大型案件が散見されるようになっている。
IDCは、2017年通年の国内モバイルデバイス市場について、前年比9.0%増の5,293万台と予測。スマートフォン市場は、ビジネス市場向けと家庭市場向け共に従来型携帯電話からAndroidベースの携帯電話への切り替えや、iPhone Xの出荷が進むことで、プラス成長になるとしている。
また、ビジネス市場の中心となるPCでは、2020年のWindows 7のサポート終了に向けたWindows 10への切り替えと買い替えサイクルによって2019年まで成長が続くと予測している。
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