MVNOの月額料金は大手3キャリアの半額以下、平均データ利用量は前回調査から1.5GB増加―MM総研
2018年10月23日 10時34分更新
MM総研は、NTTドコモ・au・ソフトバンクのMNO 3社、ワイモバイル・UQモバイルのサブブランドおよびMVNO各社それぞれの音声通話サービス利用者に対するアンケート調査の結果を分析し、携帯電話の月額利用料金やデータ通信サービスの利用実態を明らかにした。調査は2018年9月時点。
通信事業者形態別の月額利用料金について、端末料金を含む実際の支払総額を分析した結果、MNO 3社のスマートフォン利用者の月額利用料金は7,630円、MNO 3社のフィーチャーフォン利用者は2,952円(MNO 3社のスマートフォン利用者比38.7%)となった。また、サブブランド利用者の月額利用料金は4,171円(同54.7%)、MVNO利用者の月額利用料金は3,458円(同45.3%)となった。
端末の購入金額について質問した結果、MNO 3社のスマートフォン利用者では46,789円、MNO 3社のフィーチャーフォン利用者は16,376円、サブブランド利用者は28,994円、MVNO利用者は34,030円だった。
端末購入金額を含まない通信サービスの月額利用料金についても分析した結果、MNO 3社のスマートフォン利用者が5,680円、MNO 3社のフィーチャーフォン利用者は2,262円(MNO 3社のスマートフォン利用者比39.8%)、サブブランド利用者は2,963円(同52.2%)、MVNO利用者は2,040円(同35.9%)となった。
さらに、スマートフォン利用者の前月のデータ通信量について分析した結果、「わからない」と回答したユーザーを除いた平均データ通信量は5.70GB、中央値は3.00GBとなった。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB」23.8%、「2GB」19.8%、「3GB」14.2%となり、57.8%のユーザーが3GB以下の通信量となった。なお、「5GB」までの累計では約75.2%を占めた。
16年12月の前回調査では、平均4.22GB、中央値3.00GB、「5GB以下」までの累計は約75%で、平均データ通信量が今回の調査では約1.5GB増加した。MM総研は、「前回調査以降、通信事業者が提供している大容量のデータ通信プランがユーザーへ浸透してきたことが要因と考えられる」と分析している。