スマホ1台あたりSIM2契約しているユーザーは6.3% ー ICT総研
2024年11月26日 10時31分更新
ICT総研は11月26日、スマートフォンSIM複数契約実態調査の結果を発表した。
総務省によると、日本の携帯電話契約数は2024年6月末時点で2億1,605万契約(IoT回線等を含む)。全四半期比0.2%減と、飽和状態にあると見られる。一方、個人でスマートフォンを2台持つことや、SIMを2契約するケースは増えて来ていると見られる。
今回の調査では、個人契約でスマートフォンのSIMを2契約以上しているユーザーの利用実態を把握することを目的としたとのこと。
スマホユーザーのうち、スマホ1台あたりSIMを2契約しているユーザーは、6.3%
20代以上の男女4,113人にWebアンケート調査をした結果、個人契約のスマートフォンを日常的に1台利用しており、SIMも1契約というユーザーは80.3%となった。スマホ1台・SIM2契約のユーザーが4.4%、スマホ2台・SIM2契約のユーザーが6.6%、スマホ2台・SIM3契約のユーザーは1.0%、スマホ2台・SIM4契約のユーザーが0.4%という結果であった。
この結果から、スマートフォンユーザーに占める「スマホ1台あたりSIMを2契約」しているユーザーは、表2に示すように、6.3%となる。
2契約目SIMのキャリアは1契約目に比べ、楽天モバイル、MVNOの割合が高い
個人契約でスマートフォン1台あたり2契約以上しているユーザーに、利用キャリア(通信事業者)を尋ねたところ、メイン利用SIM(1契約目SIM)の通信キャリアは、NTTドコモ 41.0%、 au 12.5%、UQモバイル 4.9%、ソフトバンク 11.1%、ワイモバイル 7.2%、楽天モバイル 9.7%、MVNO 13.6%となった。メイン利用SIMとしては、NTTドコモの割合が非常に高いことが分かる。
サブ利用SIM(2契約目SIM)の通信キャリアは、NTTドコモ 30.6%、au 17.4%、UQモバイル 5.2%、ソフトバンク 9.8%、ワイモバイル 3.7%、楽天モバイル 15.7%、MVNO 17.6%であった。メイン利用SIMと比べて、NTTドコモの割合が大きく下がり、楽天モバイル、MVNOの割合が高いことが分かる。
同社では、2024年4月に「スマートフォン2台持ち利用実態調査」の結果を発表しているが(https://ictr.co.jp/report/20240419.html/)、この時のアンケートにおけるメインスマホ、サブスマホの利用キャリアの比率に近い結果となっているとのこと。
SIM2契約以上のユーザーのうち69.1%が、「料金を節約できている」と実感
個人でSIMを2契約以上しているユーザーに、「料金を節約できているか」の実感を尋ねたところ、69.1%のユーザーが、「SIMを1契約のみ利用する場合と比べて、2契約以上することで携帯電話料金を節約できている」と回答した。データ利用する場合には料金の安いSIMに切り替えるなどにより、料金の節約を実感できているユーザーが多いことが読み取れるとのことだ。
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