セキュリティ市場は成長傾向、スマホやクラウドの拡大が背景に

2014年5月29日 10時02分更新

国内セキュリティ市場予測
国内セキュリティ市場予測

・2013年の国内セキュリティ製品市場規模は前年比11.2%増の2,476億円
・2013年の国内セキュリティサービス市場規模は、前年比成長率6.0%の6,043億円

 

 IDC Japan株式会社は2013年の国内セキュリティ市場規模実績と2018年までの予測を発表した。

 2013年の国内情報セキュリティ市場において、ソフトウェア製品とアプライアンス製品を合わせたセキュリティ製品市場規模は2,476億円、前年比成長率が11.2%となった。またコンサルティングやシステム構築、運用管理、教育/トレーニングサービスを含むセキュリティサービスの市場規模は6,043億円、前年比成長率は6.0%だった。

 セキュリティソフトウェア市場については、クラウドサービスやモバイル端末の利用拡大などで需要が拡大し、同市場の2013年~2018年における年間平均成長率は3.8%で、2018年には2,494億円に拡大すると予測する。

 セキュリティサービス市場については、巧妙化する標的型サイバー攻撃の増加で多層防御機能を備えた製品への需要が高まり、導入設計から運用に至るまで高度な専門的知識が求められるようになったことから、013年~2018年における年間平均成長は4.1%で、2018年には7,403億円に拡大すると予測する。

 スマホやクラウドテクノロジー、ソーシャルメディアを積極的に活用するためには、セキュリティ対策を実施することが必須。さらに今はクレジット決済もスマホやタブレットで行える時代だ。IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの登坂 恒夫氏も「情報セキュリティ対策をリスク管理と捉える」べきと提言している。サービスの発展のためにもセキュリティ技術をより向上させ続ける必要がある。

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