キュレーションサービス市場、2017年までの予想年平均成長率は45.7%

2014年7月15日 11時52分更新


・2012年度のキュレーションサービス市場は6,011百万円
・2017年度には 39,530百万円になると予測(年平均成長率(CAGR)45.7%)

 
 
 矢野経済研究所では、国内のキュレーションサービス市場の調査を実施し結果を発表した。

 2012年度のキュレーションサービス市場は6,011百万円だった。今後2012年度から2017年度までのキュレーションサービス市場規模は年平均成長率(CAGR)45.7%で推移し、2012年度の 6,011百万円から 2017年度には 39,530百万円(いずれも事業者売上高ベース)になると予測する。

 これまでは、まだスマートデバイスが十分普及していないため、キュレーションサービスの普及も緩やかであった。市場はスマートデバイスの普及とともに、ここ数年で急激に伸びていき、その後はスマートデバイスの普及率に比例して成長を遂げていくと予測する。
 サービス別では、EC(電子商取引)での物品販売や出店料、手数料などで収入を得るキュレーション型ECサービスの 2012 年度から 2017 年度までの年平均成長率(CAGR)が 70.7%と最も高い。

 現在認知度が高いキュレーションメディアとしては「NAVER まとめ」や「Gunosy」、「SmartNews」、「NewsPicks」、「Antenna」などユーザーを集めて広告・課金収入等で運営する情報系サービス、、「Origami」や「HATCH」などEC(電子商取引)の手数料・物品販売収入で運営するECサービスなどがある。

 いわゆる「キューレーター」の価値観にユーザーが付く時代。マスな情報よりも信頼するキュレーターの情報が信用される中、各メディアは如何に価値観をしっかりと発信できるかがマネタイズも含めて重要な視点となってきそうだ。

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