国内IoT市場売上規模、2018年には21.1兆円に達する見通し
2014年8月21日 16時01分更新
・2013年の国内IoT市場売上規模は11.1兆円。2018年には21.1兆円に達する見通し
・短中期的にはB2Bビジネスの業種開拓やグローバル顧客拡大がけん引
・長期的には異業種間連携やB2Cビジネスの拡大がけん引
IDC Japan株式会社は国内IoT(Internet of Things)市場予測を発表した。
当予測ではIoTを「IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまたはグローバルに行うことができる識別可能なエッジデバイス(モノ)からなるネットワークのネットワーク」と定義している。その上で2013年の国内IoT市場売上規模は11兆1,240億円、また同年のIoTデバイスの普及台数は4億9,500万台と算出した。
また国内IoT市場の売上規模は2013年~2018年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)13.7%で成長し、2018年にはほぼ倍増の21兆1,240億円に達すると予測している。
国内IoT市場が急速に成長している背景には、自社内の業務効率化などを中心とした内部用途だけでなく、自社顧客に提供するサービス付加価値向上などを中心とした外部用途で利用するケースが数多く存在するようになってきており、IoTを利用する企業の業種も従来と比較して非常に多様化していることが挙げられる。
今後も、短中期的にはB2B(Business to Business)ビジネスの業種開拓やグローバルを前提とした利用拡大がけん引し、長期的には異業種間連携やB2C(Business to Consumer)ビジネス普及がけん引すると、IDCは分析している。
一例を挙げるとヘルススケア市場などもニーズが大きい。医療過疎地での、血圧計のデータ自動転送、集計などもその一つ。IOTは今後様々なニーズを一気に解決できるポテンシャルを有する期待市場だ。
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