2014年第2四半期の国内サーバー市場規模は954億円に

2014年9月25日 12時04分更新


・2014年第2四半期の市場規模は前年同期比1.2%増の954億円

・出荷台数は、前年同期比4.7%減の11万7,000台

・出荷額ではNECが首位、次いでIBM、富士通が続く

 
 
  IDC Japan株式会社は2014年第2四半期(4月~6月)の国内サーバー市場動向を発表した。

 これによると、2014年第2四半期の国内サーバー市場規模は954億円で、前年同期にあたる2013年第2四半期から1.2%拡大した一方、出荷台数は11万7,000台で、前年同期から4.7%の減少となった。

 ベンダー別出荷額では、NECが首位。NECはx86サーバーでITサービス向けに500台規模の大口案件を複数獲得したほか、メインフレームでは金融向けに大型機の出荷があった。2位はIBM。今期はビジネスサーバーが好調だったが、他の製品分野は前年同期比2桁のマイナス成長となった。3位は富士通。同社はx86サーバーとRISCサーバーの出荷額がプラス成長になったものの、メインフレームの出荷額は2桁のマイナス成長に。4位はHP。ビジネスサーバー以外の製品分野はマイナス成長となった。5位の日立製作所は、x86サーバーとRISCサーバーがプラス成長となったが、メインフレームが2桁のマイナス成長という結果となった。

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 IDC Japan サーバー リサーチマネージャーの林 一彦氏は、「今後ユーザー企業におけるサーバーのワークロードが、クラウドサービスへシフトしていく中で、ベンダーは、自社の得意とする分野を増やし、業種やワークロードに特化したユーザーニーズをくみ上げていくことがますます重要になってくるだろう」と分析してる。

 海外では、学生ベンチャー企業が法人向けクラウドサーバーで大きくシェアをとり始めるなど、市場は大混戦となっている。大企業もその「ネームバリュー」ではなく、「特化」による顧客獲得が必要になってきたようだ。

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