2015年3月末時点でのFTTH加入件数は2,664.7万件、光コラボの影響は限定的

2015年5月28日 11時35分更新


 5月27日、MM総研は2015年3月末のブロードバンド回線事業者の加入件数調査結果を発表した。

 2015年3月末時点の光回線サービスの加入件数は2,664.7万件で、昨年度よりも133.0万件増加。一方年間の純増数は9.5%減少しており、純増数および市場成長率は年々鈍化しているようだ。

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 NTT東西が提供する光コラボレーションモデルについては開始されたのが2015年2月以降だったため、2014年度の加入状況に与える影響は限定的であり、また2015年度においても新規需要創出への貢献は少ないと分析。MM総研は2015年度末のFTTH契約者数は年間純増数109万件、伸び率4.1%の2,774万件と予測しており、2018年度中に3,000万件を超えるとしている。

 FTTHの契約数シェアは、NTT東がシェア39%、契約数は1,040.3万件で1位となっている。そのうち光コラボレーションの契約数は19.0万件。2位はNTT西でシェア31.2%、契約数は831.3万件。光コラボレーションの契約数は8.0万件となっている。
 3位はKDDIでシェア13.1%、契約数は348.5万件。「auスマートバリュー」だけでなく、3年間の継続利用を条件に段階的に月額料金を割り引く新プラン「ずっとギガ得プラン」の開始などにより昨年度よりシェアを拡大させている。
 以降はケイ・オプティコムがシェア5.7%、アルテリア・ネットワークスがシェア2.2%、更に九州通信ネットワークが続いている。

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 ISPのFTTH契約数シェアはOCNが引き続き首位で、2位以下に大きく差をつけている。2位はYahoo! BB(ソフトバンク含む)で、「SoftBank光」の販売も一部純増に貢献しているようだ。3位はBIGLOBE、4位はNURO光」をはじめとするマルチキャリア対応でシェアを伸ばしたSo-net、5位はplalaとなっている。

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