日本法規情報がSNS利用に関する法律問題意識調査レポートを発表、7割以上がSNS上での個人情報に気をつかうと回答

2016年6月6日 15時31分更新


 日本法規情報株式会社は、運営する3つの相談サポートへのの運用情報や相談者へのアンケートを元に、「SNSの利用実態に関するアンケート調査」について発表した。

 最近のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の普及により、気軽にSNSを利用できる環境にある今、スマートフォンやパソコン、携帯電話などから簡単に利用することが可能のため、非常に多くの人がSNSを利用している。しかし、利用者が増える一方で、多くの問題も生じている。そのなかでもよく問題として取り上げられるのが、個人情報等の問題である。SNSはアクセスしやすい一方、情報漏洩という問題が生じてしまう可能性も秘めており、セキュリティが整備も確実とはいえない。
 そこで、今回はSNSでの個人情報の取り扱いについて調査している。

 まず、SNSでの個人の特定や自身の情報の悪用についてどう思っているかという質問に、「非常に気をつかっている」と回答した人が32%、「ある程度気をつかっている」と回答した人が42%となり、個人情報の取り扱いに関して気を付けている人は全体の74%にのぼることがわかった。

■ SNSでの個人の特定や自身の情報の悪用についてどう思っていますか?
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 近年、個人情報に関してはトラブルが発生しやすく、SNS側もプライバシーに関する配慮が進んでいる。例えば自分の共有した話題を非公開にすることや限定した人(家族や友達など)に公開する、といった方法を選ぶことが可能となっていたり、不特定多数に流れてしまう可能性を考慮して名前や居住地などの個人情報を掲載しないようにするといった対策を講じることもできるようになっている。そういった意味では個人情報に対する関心は高くなってきているといえよう。

 ではセキュリティ意識が高まっている中で、SNSに関するトラブルに巻き込まれたことがある人はどのくらいいるのか。

 調査の結果、SNSに関するトラブルに巻き込まれたことがある人は全体の15%で、プライバシーに関する制度を利用することや、個人情報に関する配慮を積極的に行っている人が多く、トラブルに遭遇する割合は低くなっているようだ。しかし、トラブルに遭遇するケースは少なからずあり、ある程度SNSの使い方に気をつかう必要がありそうだ。

■ SNSをめぐってご自身もしくは友人・知人が以下のようなトラブルに巻き込まれたことはありますか?
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 また、具体的にどのようなトラブルに巻き込まれたのか聞いたところ、「誹謗中傷をされた」が18%と2割弱、アカウント不正利用の経験が10%近くとなった。アカウントの不正利用は、個人情報の流出やパスワードの流出などの重大トラブルにも結び付きやすい重大トラブルといえよう。

■ トラブルに巻き込まれた人にお聞きします。どのようなトラブルに巻き込まれましたか?
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 「誹謗中傷」の次に多いのは「SNSでの発言が原因となって友人とトラブルになった」と答えた人が15%、「メッセージを送りつけられる」が14%と、発言関連のトラブルが目立っている。SNSは手軽ではあるが、文章で相手に伝えることから弊害が生まれてしまう可能性があるのだろう。

 アンケートの結果から、SNSを利用している人は多く、同時に個人情報などの取り扱いにある程度の関心を持っている人が多いことが分かった。手軽で便利なSNSだが、歩間違えると思わぬトラブルに巻き込まれてしまいかねないため、他の利用者に配慮しなければならない場面ではしっかり配慮を尽くすことが大事になってくるだろう。

【調査概要】

調査期間 2016/03/09~2016/03/25
回答者 980人(男性 492人 女性 488人)
  
  

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