NTTグループ、ラスベガスとスマートシティプロジェクトをさらに加速
2020年5月15日 15時12分更新
ラスベガス市とNTTグループ(日本電信電話株式会社、株式会社NTTデータ、NTTコムウェア株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社、NTT Ltd.)は、現在共同で推進しているスマートシティプロジェクトについて、これまでのイノベーション地区からさらにエリアを拡大する。コミュニティ・ヒーリング・ガーデンとラスベガス通りの一部には2019年夏よりすでに導入、また2020年夏にはボブ・バスキン・パーク、ロータリー・パーク、スタパック・パーク、エセル・ピアソン・パークへ拡大し、さらに2020年末までにはさらに6つの公園に展開する予定。
これまでのイノベーション地区での取り組みを通じ、逆走件数の減少など交通状況の改善が見られたことを踏まえ、今後は公園等市内設備の安全状態や保全状況の問題点をリアルタイムに通知するソリューションへと拡充することで、市民や観光客の安全性や快適性をさらに追求する。また、市が掲げる「スマートパーク・イニシアティブ(スマートパーク事業)」の一環として、この取り組みにより、市民の安全を確保すると同時に、職員がリアルタイムに公園の利用状況を把握することで、公園運営や保全についてより多くの情報に基づいて意思決定できるようになる。
ラスベガス市のイノベーション&テクノロジー担当ディレクター、マイケル・シャーウッド氏は 「テクノロジーを学び理解し投資する都市こそが未来の都市であり、ラスベガス市はイノベーションの最先端にいます。私たちのスマートシティの取り組みは非常に成功しており、市民や来訪者の生活を改善し続けるこのプロジェクトを、新たに市の中心部に拡大できることが非常に楽しみです。」 と述べている。
2018年9月から開始した実証実験の段階から、NTTのソリューションは、交通管理の基礎となる情報を含め、市職員による現場の状況把握に必要な情報を提供してきた。今回のこのスマートシティプロジェクトの拡大に伴い、ラスベガス市はこれまでと同様の管理画面を活用して、より多くのセンサーから得られるデータや分析結果を閲覧することができるようになる。現場の状況をタイムリーに認識または予測することにより、警官や保全要員を迅速に派遣することができる。