NTTドコモ、5G evolution & 6G Summitを開催

2020年8月14日 14時33分更新

 株式会社 NTT ドコモは、5G のさらなる高度化と第 6 世代移動通信システムの研究開発促進を目的に、「5G evolution & 6G Summit」を web特設サイトで開催した。

 2020 年 3 月より商用サービスを開始した 5G では、さまざまな分野で 5G を活用したサービスの創出や社会課題の解決が期待されており、各分野によって異なる幅広い要求条件に柔軟に対応するため 5G のさらなる高度化が求められている。また、2030 年頃のサービス提供開始をめざす 6G について国内外で議論が始まっており、さらなる高速・大容量通信、カバレッジ拡張、低消費電力・低コスト、低遅延、高信頼、多接続・センシングと、6G ならではの新たなユースケース創出に向けた検討が進められている。

 同サミットでは、NTTドコモ ネットワークイノベーション研究所の岸山祥久氏が要求条件とユースケース、移動通信における技術とサービスの進化などについて話した。

 6Gで掲げる要素は大きく分けて6つ。「超高速・大容量通信」「超低遅延」「超多接続&センシング」といった5G技術の延長に加え、新たに「超カバレッジ拡張」「超高信頼通信」「超低消費電力・低コスト化」を挙げた。

 具体的には、超高速・大容量通信では100Gbps(5Gでは10Gbps)、超低遅延ではエンドツーエンドで1ミリ秒(5Gでは10ミリ秒)、超多接続では1000万デバイス/平方キロメートル(5Gでは100万デバイス/平方キロメートル)を目指す。いずれも目標値は5Gの10倍。

 新たな3つの技術要素は、現状の5G技術にある課題の改善や、6Gサービスが始まると見込まれる2030年ごろに求められる技術として考えられるもの。

 5Gはミリ波を移動通信に用いた最初の世代であり、下りの通信速度を重視したベストエフォート型サービスであるため、ミリ波によるカバレッジ(通信可能エリア)や上りの通信速度には改善の余地があるという。産業界からはベストエフォートではなく通信速度など品質を保証できる通信サービスが求められているとしており、技術進化の方向性の一つだとしている。

 超カバレッジ拡張では、こうした足元からの改善にとどまらず、新たな通信可能エリアとして高度1万メートルの空や200海里先までの海上、さらには宇宙環境までのカバーをもくろむ。超低消費電力・低コスト化では、無線の信号を用いた給電技術を発展させることで充電不要な電子デバイスが出現する未来を描く。

 NTTドコモの描く未来、どこまで実現されるだろうか。

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