NTTのスマートシティの取組みーCEATEC 2021より

2021年10月26日 10時20分更新

 10月19日より4日間に渡り開催されたCEATEC 2021。今回はそのコンファレンスの中から、22日にNTTの吉原俊博氏によりオンラインにて紹介された『NTTのスマートシティの取組みについて』をレポートする。
 NTTグループでは様々な社会課題を解決するスマートワールドの取組の一環として、スマートシティに取組んでいる。

 スマートシティの取組事例としては「地域住民のWell-Being」、「活力ある街づくり」、「未来を創造する技術」の3つの切り口から紹介された。

 「地域住民のWell-Being」の公共安全分野の取組としてはラスベガス市のインシデント対応の事例、観光・商業分野の取組としては札幌市のインバウンド観光の事例、人流・交通分野の取組としてはAI運行バスによるデマンド交通の事例と三浦市と横須賀市で実施されたMaaSの実証実験の事例など、感染症への対策分野の取組としては東京メトロとの混雑度の予測の事例とバス内における3密回避の事例などが紹介された。




 「活力ある街づくり」のスマートインフラ分野の取組としてはスマートインフラによる工事効率化など、スマートエネルギー分野の取組としては千葉市のエネルギーの地産地消の事例などが紹介された。


 そして最後に「未来を創造する技術」であるDigital Twin Computingが紹介された。Digital Twin Computingとはスマートシティを展開していく上で技術活用の軸となっているコンセプトで、バーチャルな空間上にリアルな世界のコピーを作り、その中で様々なシミュレーションを行い、その結果をリアルな世界にフィードバックし、リアルな世界の課題解決やスマート化を目指していくというもの。今回は”Digital Twin Computingの街づくり、スマートシティの活用”という観点で作成された動画にてNTTグループの取組が紹介された。


 NTTグループでは様々な街、様々な領域においてスマートシティの取組を行っている。まだ実証段階だが、今後実証から実装へと取組を加速させていくとのことだ。

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