NTT、視覚障がい者向けのスマホ向け文字入力ソフト「Move&Flick」を開発
2014年8月22日 12時25分更新
・手元を見ずに、メールや検索などでの文字入力操作が可能になるソフト
・フリック形式の入力でルールを覚えれば簡単に入力可能
・入力した文字を漢字変換する機能や入力した文章を音声で読み上げる機能などを付加
日本電信電話株式会社は視覚障がい者向けのスマートフォン文字入力ソフト(Move&Flick)を開発したと発表した。
同社によると、これまでスマートフォンで文字入力する際には画面に表示されるひらがな、アルファベットや数字などの「キー」を探して、指で正確にタッチしなければならなかった。今回の入力ソフトでは、スマートフォンの画面中央部分を指でタッチすると、フリック入力画面が表示され、指で触れた位置から、指を8方向のいずれかにスライドさせて子音を選択、そのあと、同じように指を8方向にスライドし母音を選択することで、ひらがなの入力が可能になるという。
*技術概要(リリース記事より)
(1)移動方向切替点検出機能
指の移動方向を精度よく検出するアルゴリズムによりスマートフォンの画面中央部分のどこをタッチしても入力が行え、しかも指の移動距離の制約がありませんので、指の移動方向を覚えれば、簡単に文字入力が出来るようになります。
(2)隙間を持つ領域を用いた移動方向判定機能
移動方向を判定する領域間に隙間を設けることにより、境界領域での入力ミスを無くすと同時に、音声フィードバックにより、精度の高い指の移動方向の習得を可能とします。
また画面の左右には、入力した文字を漢字変換する機能や入力した文章を音声で読み上げる機能などを付加しており、文字変換や文章の編集のしやすさを向上させ、文字や文章の入力が正確かどうかの確認が可能となった。今後は視覚障がい者向けのスマートフォン文字入力インタフェースのアプリ配信などの提供形態を検討しているそうだ。
元国営で、最大手企業としての社会的責任かもしれない。視覚だけではなく多くの障がい者の方がスマホ等のネット環境を楽しめるようになれる世界は大いに期待されるところ。
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