ベネッセとソフトバンクの合弁会社Classiは今夏よりアダプティブラーニングを本格提供すると発表

2016年5月18日 14時28分更新


 株式会社ベネッセホールディングスとソフトバンク株式会社の合弁会社Classi(クラッシー)株式会社は、今夏よりKnewton, Inc.のシステムを実装し、学習支援クラウドサービス「Classi」へ、アダプティブラーニングの本格提供を開始すると発表した。

 Knewtonは、世界で1,000万人に活用されているアダプティブラーニングエンジンで、生徒の学習理解度に合わせて、学習するべき内容を個別最適化し、生徒一人ひとりに対し、次に取り組むべき問題の提案を行うものである。
 近年、生徒の学力が多層化しており、生徒個別の特性に適応した学習を提供できるアダプティブラーニングへの注目が高まってきている。それを受けClassiは昨年世界有数のアダプティブラーニングシステムを持つ米Knewton社と日本初のパートナーシップに合意し、全国の高校を対象に共通のテスト受験後の理解度に合わせ、個別学習を薦める仕組みを導入するといったアダプティブラーニングの実証研究を実施した。

 その結果、全国のClassi導入校で実施した実証研究では、偏差値換算で1〜5ポイントの学力向上効果や、生徒の学習時間の増加及び満足度の向上が見られ、Classiが提供するICTサービスを学校現場で活用した場合の効果を確認できたという。

 実証研究の結果を受け、Classiは教育系大手出版社が提供する各教科のベストセラー問題集から選抜した5万問が使い放題となる「問題集パック」にKnewtonを採用し、今夏から全国の高校・中高一貫校向けにアダプティブラーニングサービスを提供。これにより、先生が生徒に共通の問題を出題したあと、Knewtonが生徒の理解度を元に、次の問題から生徒一人ひとりに異なる問題を出題できるため、幅広い授業設計が可能となるという。

 今後、ベネッセグループ、ソフトバンクおよびClassiは、教育におけるICT活用の重要性と今後の一層の高まりを見据え、最新テクノロジーを活用しながらよりよい学びを提供するため、新たな教材・サービスの開発に取り組むと発表している。

【Knewtonの実証研究について】

■実施目的: Classiのサービスのひとつ「Webテスト」にKnewtonのアダプティブラーニング機能を組み込み、ある一定期間、生徒に問題を解いてもらうことで、その有効性を確認し、Classiへの導入を検討
■実施時期: 2015年9月~12月
■実施対象: 全国のClassi導入校のうち8校、約1,500人(主に高1・2)が参加
■対象科目: 高校1、2年生の数学

 そのほかの詳しい情報はURLを参照していただきたい。
https://classi.jp/info/press6.html
  
  

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