「スノー SNOW」利用者数408万人に、半年前より27%増加―ニールセンデジタル調査

2017年3月7日 14時07分更新


 ニールセンデジタルは、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetViewのデータをもとに、2017年1月の主要な「SNSやコミュニケーションアプリ」の利用状況を発表した。
 
 同データによると、「LINE」はスマートフォン利用者の約80%にあたる4,807万人が利用していた。半年前の2016年7月と比較をしても8%増と、継続して利用者を伸ばしていることがわかった。また顔認識や写真加工、スタンプ機能を取り込んだ動画コミュニケーションアプリの「スノー SNOW」の利用者が408万人となり、半年前(322万人)と比較をすると27%増加していた。これは「SNSやコミュニケーションアプリ」の中で最も高い増加率である。
 
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 次に、利用者数上位3アプリ、および写真や動画がメインコンテンツとなっている「Instagram」と「スノーSNOW」の2アプリに注目して性年代構成をみると、すべてのアプリで18-34歳以下の女性の利用者割合が最も高くなっていた。それぞれのアプリの特徴をみると、「LINE」と「Facebook」は男女各年代で均等に利用者がおり、「Twitter」は34歳以下の男女、「Instagram」「スノー SNOW」は34歳以下の女性の割合が高くなっていた。特に「スノー SNOW」は半数以上の利用者が34歳以下女性となっていた。また、図表にはないが、2年前の2015年1月の「Instagram」をみると、利用者数は479万人で34歳以下女性の割合が49%と、現在の「スノー SNOW」と利用者規模および属性割合は類似していた。
 
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 同様に、上述5アプリに注目し1セッションあたりの利用時間を3ヶ月前と比較をすると、すべてのアプリで増加もしくは横ばいになっていることがわかった。
 
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 同社のシニアアナリスト今田智仁氏は、「写真や動画をメインコンテンツにした『スノー SNOW』が半年で約30%利用者数を伸ばしていることは注目」だとして、「現在は若年女性が中心だが、2年前の『Instagram』のように、他の層にどれだけ利用を広げていくかが利用者拡大のポイントになるかもしれない」と分析している。
 また、各アプリの1セッションあたりの利用時間が、すべてのアプリで増加もしくは横ばいになっている要因として、「動画コンテンツの利用が伸びている」として、「各社の動画の利用が増加しているほか、ニュース記事やお役立ち情報サイトの記事や画像が閲覧される時間が長くなってきている」点をあげた。
 今後の利用動向については、「SNSやコミュニケーションアプリサービス提供側もコンテンツの拡充に力を入れており今後も利用時間が増加していくことも考えられる」としている。
 
 
 

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