アプリでタクシー運賃を事前確定、国際自動車が実証実験に参加

2017年8月4日 09時36分更新


 国際自動車と日本ユニシスは、共同開発したスマートフォンアプリを使用して、国土交通省が行うタクシー事前確定運賃サービスの実証実験に参加する。期間は2017年8月7日から10月6日まで。東京都内23区及び三鷹市、武蔵野市のエリアで、320台を対象に実施される。
 
 「タクシー事前確定運賃」は、事前確定運賃サービス実証実験専用アプリで入力した乗車地・降車地間の地図上の走行距離、渋滞予測時間などを踏まえて算出した運賃額でタクシーが利用できるサービス。
 確定後は、渋滞などが生じても運賃は変わらない。降りる直前までメーターを気にする必要もなくなる。
 
 2020年に向けた政府の「観光ビジョン実現プログラム2017」内に、「世界水準のタクシーサービスの充実」として「事前確定運賃」が掲げられている。また、タクシーは公共交通機関でありながら、電車やバスなどと比較して事前に料金が確定していない点で消費者に選ばれにくく、目的地に到着するまで料金がわからないことや、交通状況によって料金の変動があることなどがタクシー特有の課題となっている。
 今回の実証実験は、さらなるタクシー運送の効率化を図りながら、ICTを活用した利便性の高い新たなタクシーサービスを実現するため、乗車前に運賃が確定する事前確定運賃サービスの制度設計を実施することを目的としている。
 
20170805
 
 
 

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