KDDI、日本初「キャリアアグリゲーション」を導入

2014年4月23日 15時35分更新

・KDDIが2014年夏を目途にLTEの次世代高速通信規格「LTE-Advanced」の技術であるキャリアアグリゲーションを日本で初めて導入
・最大で150Mbpsの通信速度を実現
・2015年3月末には一気に全国約20,000局に拡大

 
 
 KDDI、沖縄セルラーは、2014年夏を目途にLTEの次世代高速通信規格「LTE-Advanced」の技術であるキャリアアグリゲーション (以下、CAと記載) を日本で初めて導入すると発表した。

■通信速度の向上

 現在のLTE規格では連続した20MHz帯域までしか利用することができないが、LTE-Advancedではキャリアアグリゲーション技術によって複数の周波数帯域を重ねることで最大100MHzまでの周波数帯域の利用が可能となる。同社は800MHzの10MHz帯域と2.1GHzの10MHz帯域を重ねることにより受信の通信速度最大150Mbpsを実現する予定だ。

■安定した高速データ通信環境の実現

 異なる周波数帯で同時にLTEデータ通信が可能になるため、周波数毎の混雑状況や電波環境に応じて最適なスループットを提供することができる。例えば一つの周波数の電波環境が悪く通信速度が低下した場合でも、もう一つの周波数で通信速度を補うことができ、これにより安定した高速データ通信環境を実現する。
 また受信最大速度150Mbps対応の基地局はCA導入時点で約2,500局 (2.1GHz帯含む)、2015年3月末には一気に全国約20,000局に拡大すると発表した。

 100MHzといえば、つい最近まで家庭用インターネット回線で実現されていた数字だ。スマートフォンやタブレットでそのスピードが実現されれば、動画など様々なサービスを提供できる環境が整うことになる。さらには「バーチャル・リアリティ」と言われる新たな世界が広がっているインフラとしても期待できそうだ。

関連カテゴリー