京セラ、M2M専用モバイル通信サービスを開始

2014年5月9日 15時33分更新


・Machine to Machine(マシーン・ツー・マシーン)専用のモバイル通信サービス
・通信速度だけではなく利用時間も含めてプランを設定し、細かなニーズに対応
・月額290円のメニューも。

 
 
 京セラコミュニケーションシステム株式会社は、テレメタリングやリモートメンテナンスなどに適したM2M専用モバイル通信サービス「Pilina 3G / LTE」の提供を5月9日から開始すると発表した。

 M2MとはMachine to Machine(マシーン・ツー・マシーン)、つまり機器間の通信を意味する。工場の工作機械、自動販売機、監視カメラ、ビル空調管理、POSレジなどが例に挙げられる。現在その他にも幅広い分野において利用されている。そういった利用の場合、一定の時間帯のみ通信が必要な場合やそれほど早い通信速度を必要としない場合、さらには通信頻度が少なく通信料が割高になっている場合もあり、利用用途に応じた最適な通信プランの選択によるコスト削減のニーズが高い。

 今回のサービスでは通信量や通信速度、通信利用時間などに条件を設けることで利用目的に応じた使い方ができるようになり、最低月額290円から利用できるようになるもの。

 通信プランと価格は以下のとおり。

■通信プラン詳細と価格(税抜)

<1回線あたり>
時間制限/定額64Kプラン  月額290 円 *AM 3時~5時まで利用可能
定額64Kプラン 月額 550 円 *上り下り最大64Kbps制限
定額200Kプラン 月額900 円 *上り下り最大200Kbps制限

 通信速度だけではなく利用時間も制限したプランも用意したのが、M2M専用ならではのサービス展開だ。今後京セラはM2M関連ビジネスに力をいれ、初年度でM2M関連ビジネスにおいて累計2億円の販売を目指すという。こういった細かいニーズに対応したサービスは先行メリットが大きいことが多い。これからは通信事業者も利用者の細かいニーズを発見し、そこにマッチしたメニューを展開し先行メリットを享受する。その「陣地合戦」になる可能性もある。

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