NTTドコモ、国内初となるVoLTEによる通話サービスの提供を発表

2014年5月15日 16時28分更新

・NTTドコモが、新通信規格VoLTEのサービスを国内で初めて提供開始
・従来の規格の2~3倍の情報量を伝達可能で、クリアな音声通話が可能に。
・サービススタート時のVoLTE対応端末は6機種限定

 
 
 株式会社NTTドコモは高音質で安定した通話が可能になる新たな通信規格「VoLTE」による通話サービスを2014年6月下旬(予定)より提供すると発表した。同サービスの提供は国内初となる。

※VoLTE:Voice over LTEの略で、LTEの高速データ通信ネットワーク上で音声通話を実現する技術

 VoLTEは音声周波数帯域が従来の300Hz~3.4kHzに比べて50Hz~7kHzと広いため、高音域をよりクリアに表現することができ、高音質な通話が可能となる。加えて高精細な映像と高音質な通話でのビデオコール(テレビ電話)も可能になり、通話中でも高速データ通信が可能になるのも特徴だ(高速マルチアクセス)。
 なお対応エリアはXiエリア(2014年3月末時点の人口カバー率 97.5%)全域で利用可能。また料金もXiの全ての料金プランやパケット定額サービスに含まれおり追加料金は不要。ただし現時点での対応端末は、夏モデルとして発表されたスマートフォン4機種タブレット2機種の合計6機種のみとなっている。

 またauやsoftbankも同様のサービスを準備しているが、サービス提供開始時期は未定となっており、しばらくはドコモユーザー同士に限られた機能となりそうだ。

 VoLTEはもちろん通信事業者にとってもメリットは大きい。例えば3GよりもLTEのほうが無線の周波数利用効率が高いため、ユーザー数を2~3倍程度まで多く収容することができ、回線の混雑をより解消しやすくなる。インフラ環境の改善は通信事業者にとっても最も重要な施策の一つ。技術開発含めて各社の取り組みに期待したい。

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