【Interop2014】三菱電機 カンタンサイネージ

2014年6月13日 11時57分更新


 Interop 2014ではデジタルサイネージの出展が多く見られた。デジタルサイネージ(Digital Signage, 電子看板)とは、液晶画面等で広告を表示する技術のことである。場合によっては音楽が鳴る場合もあり、タッチパネル状になっているものもある。主に駅構内・電車内の表示・各店舗における販促などに使用されているが、ほかにも多種多様な用途に応用が期待できる。

 三菱電機のカンタンサイネージは、コンテンツ入りSDカードを挿入するだけで簡単にサイネージ(電子看板)として使用できる。DVDやパソコンなど再生機の接続も不要で、設置は電源コードをつなぐだけ。電源を入れれば自動的にSDカード内のコンテンツをリピート再生する、自動リピート再生機能を搭載。USBメモリを本体のUSB端子に差し込んで、SDカード内のコンテンツを追加・上書き更新することも可能。複数台のカンタンサイネージのコンテンツの更新もUSBメモリ1本で行える。更新用SDカードを用意せずに済むため、コストや手間を抑えることもできる。

 静止画/動画コンテンツ表示時、画面の下にテロップ(文字)を流すことができ、テロップの文字色や背景色の変更や点滅も可能(32V型以上は縦設置時にも対応)。また静止画コンテンツ再生時の画面切り替え時には、フェード、ワイプといったエフェクト機能の設定も可能で、より高い訴求効果が期待できる。

 静止画コンテンツ再生時にはBGMを流すことで、より高いサイネージ効果を創出。楽曲再生の開始・終了に合わせて画像を切り替える「静止画連続再生」も可能である。設置場所や再生コンテンツに合わせて、縦置き設置を行うことができる。また、それに合わせて設定メニューも縦方向に変更することができ、設定の際の利便性も向上する。

 Android端末から、カンタンサイネージに挿入している専用の無線LANカード(別売)にワイヤレスで送信でき、メモリメディアの抜き差しがしづらい高所設置の場合でもコンテンツ更新が可能。専用の無線LANカードがアクセスポイントになり、新たにネットワークを構築する必要がなく、配線工事も不要なため安価に導入できる。また、1台の配信用サーバーで、複数のディスプレイを操作することができる。館内中に素早く情報を発信できる上、ディスプレイ更新のための巡回等も必要ないという。専用サイネージプレーヤー(M-Signage)を使用すれば、表示スケジュールを任意に設定できる。例えば、レストランであれば、朝は「モーニング」、昼は「ランチ」、夜は「ディナー」といった的確なコンテンツ切替により、訴求力がさらにアップする。

 同じフロアで同一コンテンツを配信するので、店舗のオススメ商品やタイムセールなどを素早く告知。食料品や衣料品、家電など、フロアごとにグループ化を図ることにより、最適な情報配信が可能になる。店舗ごとにWAN経由でコンテンツを配信し、店舗管理の効率化の実現し、スタッフの負担も軽減する。

 その他の機能としては、一定間隔で画面をずらし、液晶パネルの焼き付きを軽減している。入力信号の有無により電源のON/OFFを行うパワーマネージメント機能を搭載。消費電力の軽減を実現。音声実用最大出力10W+10Wの高音質スピーカーを内蔵、さらに三菱電機が培ってきたDIATONE音響技術をベースに開発した「DIATONE リニアフェイズ」回路などの搭載により、よりクリアな高音質を実現。店頭などでのSDカード盗難によるいたずら防止用に、盗難防止カバーを同梱している。4つのリモコンコードに対応しているので、複数台設置している場合も干渉せず操作できる、などと至れり尽くせりである。

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