ソフトバンクは「アメリカ放題」を発表、アメリカでも「スマ放題」に

2014年9月22日 15時25分更新


 2014年9月17日、ソフトバンクモバイル株式会社は新サービス「アメリカ放題」を発表した。本サービスはiPhone6/iPhone6 Plusユーザーを対象に、「スマ放題」を契約していればアメリカでの通話・データ通信に日本国内の料金を適用するもの。iPhoneの発売日と同じ9月19日より開始する。

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 従来海外でデータ通信を行うと高額なパケット料金がかかってしまうが、このサービスを利用すればアメリカ本土・ハワイ、プエルトリコ、バージン諸島の米Sprint社のネットワーク内であれば日本と同じ感覚で使えるようになる。スプリントとのグループシナジーを大いに生かしたサービスといえるだろう。
 「スマ放題」の料金が適用されるので、例えばアメリカからアメリカ国内/日本に電話をかけても通話料は無料になる。ただし日本からアメリカへの国際電話、国際SMS、国際メールで対象外なので注意が必要だ。またTVコール、データカードによる通信および、パソコンなどに携帯電話をUSBで接続するモバイルデータ通信も対象外である。
 データ通信は3Gのネットワークに対応するが、年内にもLTEに対応する見込みだという。国際ローミングをオフにしたまま利用できるが、かえってオンにしてしまうとSprint以外のネットワークを拾ってしまい、かえって料金が発生する恐れもある。

 基本料金は980円となるが、キャンペーン期間中であれば申し込み不要・料金無料となる。キャンペーン終了時期は未定であり、「スマ放題」データ定額パック・標準(5GB)以上のユーザーはキャンペーン終了後も引き続き無料で利用できる。

 Sprintを傘下に置くソフトバンクだからこそ実現できたサービスであり、他キャリアが同様のサービスを展開するのは難しいだろう。仕事等でアメリカに頻繁に行くユーザーにとって、ソフトバンクは一気に魅力的なキャリアとなったことは間違いない。現在はiPhone6/iPhone6 Pluのみに対応したサービスであり、このサービスによってiPhone商戦に大きな差が付くことは考えにくい。しかしこうした独自サービスの積み上げによりキャリア間の差が出てくると思われるので、まずその一歩として歓迎したい。

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