KDDI、「ブラウザ同期技術」によるスマートフォン向けリモートサポートのトライアルを実施

2014年11月25日 13時30分更新


 11月17日、KDDIとKDDI研究所はスマートフォン向けリモートサポートを実用化に向けて、「ブラウザ同期技術」を活用したトライアルを実施した発表した。

 「ブラウザ同期技術」とは離れたユーザ同士のWebブラウザの表示画面を同期することで、ユーザーのブラウザ操作を支援する技術だ。クリックやテキストボックスへの文字入力などWebブラウザ上の操作のみを転送するためスムーズな画面同期を実現し、またブラウザを利用するためデバイスやiOSやAndroidといったOSに依存せず、専用のアプリケーションも必要としないものとなっている。

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 スマートフォンの普及が進む一方、メールの初期設定を始めとする各種初期設定に対する問い合わせが年々増えている。その設定の多くがWebブラウザ上で行われることに着目し、KDDIとKDDI研究所は「ブラウザ同期技術」を活用したトライアルを実施することになったという。

 トライアルの実施期間は2014年4月28日から2014年5月20日。「ブラウザ同期技術」を活用し、スマートフォンのEメール初期設定やau IDパスワード設定などを、auお客さまセンターのオペレータが遠隔で支援した。結果として、auお客さまセンターに問い合わせがあった設定関連の入電のうち、45.6%が支援対象作業 (スマートフォンのEメール初期設定、迷惑メールフィルタ設定、au IDパスワード設定)であり、操作方法がわからないスマートフォン初心者を始めとして多くのユーザーから好評を得たという。またトライアル後のアンケートの結果では、94%のユーザーから「簡単」「便利」「安心」といった理由で「次回も利用したい」との回答を得ている。
 なお、ブラウザの同期にはワンタイムパスワードによる認証を行い、ユーザーの同意に基づいてWebブラウザの同期を実現している。

 今後は想定外の動作によりブラウザ同期が切れた場合に円滑に復帰する機能など、「ブラウザ同期技術」の更なる品質改善も実施していき、「ブラウザ同期技術」を活用したリモートサポートの早期実現に向け、取り組みを継続していくという。

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