KDDI、「ちょっといいもの」を扱う「au WALLET Market」を開始、ネットとauショップで展開
2015年8月25日 10時21分更新
8月24日、KDDIは新たなショッピングサービス「au WALLET Market」を8月25日より開始すると発表した。「au WALLET Market」はauショップとネットショップの2つのチャンネルで展開するのが特徴となっている。
まずauショップの方だが、こちらは来店するユーザーに食品や日用品を販売するサービス。ユーザーの「待ち時間」にスタッフがタブレットを用いて商品を紹介するというと方式を採る。「無機質だった待ち時間に価値を持たせる」ことで、待ち時間を新たなビジネスチャンスにつなげる狙いだ。店内に設置されたデジタルサイネージを用いても注文可能であり、商品を吟味する際にはカタログも用意される。
扱う商品は「ちょっといいもの」をコンセプトに食材や美容品、雑貨、全国の産直品などを取り揃える他、丸山珈琲、秋川牧園、ウォーターサーバーを販売する富士山の銘水といったパートナー企業と提携した商品まで、およそ400種程度を用意。その中の半数以上の商品が定期購買型であるのも特徴だろう。
注文手続きはau IDを用いるためプロセスは簡略化されており、決済はauかんたん決済、WALLETポイント、現金のいずれかから選択する。勿論au WALLETプリペイドカード、au WALLETクレジットカードも使え、ポイントも溜まりやすくなっている。定期購買の場合は店舗に足を運ばなくても、ネットから注文変更を行うことが可能だ。
まずはau直営店4店舗 (au SHINJUKU、au OSAKA、au NAGOYA、au FUKUOKA))から開始され、9月1日より108店舗に拡大、年内に全国のauショップにて取扱いを開始する予定としている。
ネットショップの方はタイムセールサイトの「LUXA」と提携して提供される。非日常感を楽しめる「ちょっといいもの」としてグルメやコスメ、家電、IoTといった物販商だけでなく、レストランのコース、エステ、コンサートのチケットといった体験商品を最大90%割引で提供する。毎日商品が入れ替わることで、ユーザーが新しい商品を発見する「楽しみ」を演出する。決済はauの決済の他にクレジットカードや後払いに対応。
サービス開始に先立ち、KDDIは24日にプレス向け戦略説明を開催。登壇したのはコンシューママーケティング本部の村元伸弥氏で、サービスコンセプトの説明が行われた。
村本氏は「au WALLET Market」について、少子高齢化、ライフスタイルの多様化、地域ごとの人口増減の差などマーケットが変化していく中、将来への布石として、モバイルだけに留まらない一歩進んだ取り組みだと説明。様々な商品を取り扱うことで「街の御用聞き」を目指したいと村本氏は語る。
「au WALLET Market」は前述したようにネットとリアルで異なるコンセプトで展開されるが、特にリアル、auショップでの取り組みについて多くの説明が割かれた。
auショップで商品を販売するにあたって「顔のみえる接客」が強みとして挙げる。ショップのスタッフがユーザーと直接コミュニケーションをとることで、ユーザー自身が気づいていない潜在的な需要を発掘し、ユーザーにとって新たな価値を提案していくという。将来的には物販だけでなく、電気や保険といったものも取り扱うことによってユーザーのライフステージの提案を目指す。
またユーザーにとってだけでなく、提携する企業にとっても大きなチャンスになるという。「au WALLET Market」を企業の「価値ある」商品をユーザーへと届けるプラットフォームの役割として位置づけ、KDDI、ユーザー、企業の3者による「協創」の場になると説明。
「au WALLET Market」によって通信以外でも接点を持つことでユーザー一人ひとりとの絆を深めていき、選ばれ続けるブランドを目指していくと意気込みを語った。
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