NifMoはMVNO初となる電話かけ放題サービス「NifMo でんわ」を開始、月額1,300円から
2015年10月30日 15時18分更新
ニフティは同社が提供しているMVNOサービス「NifMo」にて、月額1,300円(税抜、以下同)の電話かけ放題サービス「NifMo でんわ」の提供を開始すると発表した。
「NifMo でんわ」は専用アプリを利用したIP電話サービスであり、電話かけ放題サービスを利用するには「NifMo」の音声通話対応SIMに契約している必要がある。
プランは「国内かけ放題プラン」(1,300円)と「国内+海外かけ放題プラン」(2,700)の2種類を用意。プランの変更には手数料はかからないが、利用開始月および利用開始月の翌月から2ヶ月以内に解約すると解除手数料3,000円が発生するので注意が必要だ。また音声SIMの月額料金とは別に発生するため、例として「3GBプラン+音声通話SIM」(月額1,600円)を利用している場合であると計2,900円の月額料金となる。
専用アプリ「NifMo でんわ」はまずAndroid版から配信開始され、iOS版も準備中とのこと。アプリはインストールされたスマートフォンの電話帳と同期するため、改めて電話帳を登録する必要はない。Android版であれば着信履歴の同期も可能だ。なおアプリは発信専用の電話サービスのため、着信時は通常の音声回線を使用する。またアプリ同士の通話であれば非「NifMo」ユーザーであっても無料でIP電話を利用可能だ。
「NifMo でんわ」は海外のネットワークを経由して発信する仕組みとなっているため、通話先の通信会社によっては「通知不可能」または「非通知」と表示されたり、日本の国番号である「+81」が発信者番号の先頭に表示されてしまうことがあるという。アプリではその対策として、相手へと着信通知の情報をSMSで伝える機能も搭載する。送信設定は「毎回自動で送信する・送信前に確認する・送信しない」から選択でき、SMSの文章は変更可能となっている。国内へのSMS送信は3円/通、海外への送信は50円(免税)/通となっている。
「NifMo でんわ」はMVNOとしては初の月額定額での「電話かけ放題サービス」とニフティは謳っており、電話を頻繁にかけるMVNOユーザーにとって「NifMo」は有力な選択肢となるだろう。ただし幾点か注意すべき事項がある。
かけ放題サービスは通話回数の制限は設けられていないものの、通話開始から90分を経過すると自動的に通話が切断されてしまう。その場合はかけ直すことで再び通話可能となる。
またIP電話サービスであるため、緊急通報用電話番号(110、119、118)やフリーダイヤル、伝言ダイヤルには発信することはできない。またデータ通信を利用する仕組みなので、3分で約1.5MBのデータ通信量を消費する。Wi-Fi環境下がメインなら気にする必要はないだろうが、留意しておくべきだろう。
サービス開始に合わせてキャンペーンも実施される。2016年1月31日までにどちらかの「かけ放題プラン」に申し込むと利用開始月の月額料金が1,300円割引となる。また「国内+海外かけ放題プラン」であればキャンペーン期間中、更に500円割引される内容となっている。
上記にも注意点を記したが、大手キャリアの「かけ放題サービス」と同等だと勘違いしてしまわないように注意したい。特にIP電話サービスであるため仕方がないとは言えるが、相手に「非通知」や海外からの発信と表示されてしまうのは使い勝手の面で難しいところがあるだろう。自らの用途をよく考えて利用したい。
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