GoogleはAndroid6.0の新機能「Now on Tap」の国内サービスを開始

2015年11月11日 17時27分更新


 GoogleはAndroid 6.0を搭載した端末向けに検索新機能「Now on Tap」の提供を開始した。英語に続いて日本語が2言語目での提供となっている。

 これまでスマホを操作している最中、ふとある言葉について検索しようとすると一度ブラウザや検索アプリを立ち上げ、単語を入力するなりペーストするなりしてから検索するのが一連の作業となっていた。それをホームボタンを長押しするだけでできてしまうというのが「Now on Tap」の機能となる。

 「Now on Tap」はホームボタンを長押しすることで現在スマホに表示されている文字を自動的に解析して地名や固有名詞などを抽出し、地名を検索したり、マップで場所を確認したり等のユーザーの操作をサポートするカードを表示してくれる。
 例えば観光情報について掲載されたWebページを見ている時に「Now on Tap」を起動すると、観光名所などを抽出し、それらへの道のり、公式ページ、連絡先が容易に確認できるようカードが表示される。

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 またWebブラウザ上だけでなく、様々なアプリの画面でも起動が可能としている。メールやメッセンジャーアプリで「フォンデュ」が食べたい等のやりとりをしていれば、「Now on Tap」からクックパッドアプリでレシピや必要な食材をすぐに確認できるなど、「Now on Tap」から他アプリの起動も可能だ。
 LINEで待ち合わせ場所や時間について相談しているとすれば、「Now on Tap」で自動的にスケジュールをGoogleカレンダーに登録したり、周囲のお店を食べログで確認できたりするカードが表示される。

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 「Now on Tap」にはこれまでGoogleが培ってきた「ナレッジグラフ」や「自然言語の理解」、「App Indexing」といった技術が用いられており、これらは機械学習により、ユーザーが使えば使うほど処理制度が向上していくとしている。

 「Now on Tap」はこれまでのスマホにおける「検索」という操作をがらりと変える可能性を持つサービスだろう。残念ながらサービス開始時点で、Android6.0を搭載する国内で販売されているスマートフォンは「Nexus 5X」と「Nexus 6P」の2機種のみ。キャリアはOSアップデートに関しては腰が重いため、まだ多くのユーザーは「Now on Tap」を使用する機会は無さそうだ。
 それでもドコモなどは2015年冬春モデルにおいてはOSアップデートを実施すると予告しており、「Now on Tap」の広がりのためにもAndroid 6.0の早い普及をキャリアやメーカーには期待したい。
 

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