ドコモは「自然対話プラットフォーム」を活用したクラウド型学習システム、「AIサポーター」をすららネット社と共同開発
2016年4月12日 14時46分更新
NTTドコモ株式会社は、株式会社すららネットが提供するクラウド型学習システム「すらら」に「自然対話プラットフォーム」を提供し学習する生徒がオリジナルキャラクターと対話できる新たな機能「AIサポ―ター」を共同で開発したと発表した。
「すらら」は小学校高学年から高校3年生までを対象としたクラウド型学習システムで、生徒の解答結果から独自のアルゴリズムにより苦手分野を分析・特定し、生徒それぞれに最適化した学習すべき解説や問題を自動で提示することが可能であり、すでに3万名以上の生徒に利用されている。
「すらら」では、生徒が継続して取り組めるよう「すららコーチ」と呼ばれる現役塾講師による遠隔でのフォローが行われているが、今回新たに「AIサポーター」を搭載することで、従来のフォローに加えて、オリジナルキャラクターが学習開始時や課題の終了時に「よく頑張ったね」や「まだまだいけるね」など、生徒の学習行動やリアクションに対して、対話を通じて適切なフィードバックを行い、生徒の学習意欲やモチベーションの向上をはかっている。
すららネット社では、「AIサポ―ター」を搭載したクラウド型学習システム「すらら」を2016年4月24日からトライアル提供し、トライアルでは生徒を3つのグループに分けて、それぞれ異なる「努力を褒める」「さらなる努力を促す」「気分転換を行う」の対話をおこない、「AIサポーター」機能が生徒の学習意欲やモチベーションに与える効果について検証し、本機能の商用化を目指すという。
ドコモの「自然対話プラットフォーム」は、人の代わりに機械がコミュニケーションをおこなう技術を、パートナー企業が低コストでスピーディーに導入できるサービスである。今回の共同開発では、「自然対話プラットフォーム」のシナリオ対話と雑談対話の機能を提供し、すららネット社が作成する教育現場における対話シナリオと組み合わせて、教育分野での自然対話のシステムを構築。対話シナリオのバリエーションが拡がることで、様々な分野で、より自然な会話を提供するプラットフォームに進化できるという。
■ 「AIサポーター」機能概要
「すらら」オリジナルキャラクターが学習開始時や課題の終了時に生徒の個々の学習行動に応じて、「よくがんばったね」や「まだまだいけるね」などをチャットボックスで生徒に話しかけ、それに対し生徒はテキスト入力でキャラクターと対話することができる。
・オリジナルキャラクターによる会話例
・「AIサポーター」トライアル概要
「AIサポーター」を用いて、3つのグループに分けた生徒群に対しそれぞれ異なる種類の対話を行い、生徒の学習意欲やモチベーションに与える効果について、すららネット社と教育経済学を専門とする慶応義塾大学中室牧子研究室が共同で検証。
【実施期間】2016年4月24日(日曜)~10月23日(日曜)
【対象者】小・中・高校生約150名
■ すららネット社会社概要
会社名:株式会社すららネット
代表者:代表取締役社長 湯野川 孝彦
所在地:東京都千代田区内神田1丁目7番8号 大手町佐野ビル5階
主な事業内容:e-ラーニングによる教育サービスの提供および運用コンサルティング、マーケティングプロモーション及びホームページの運営
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