ドコモとNTT、富士通・NEC・Nokiaと6Gに関する実証実験で協力

2022年6月7日 10時45分更新


 NTTドコモと日本電信電話(NTT)は、6Gの2030年頃のサービス提供開始をめざし、富士通、日本電気(NEC)、Nokiaの3社と6Gに関する実証実験で協力することに合意した。

 6Gは、5Gの高速・大容量、低遅延、多数接続の性能を高めるとともに、高速・大容量や低遅延などの要求条件を同時に実現する「複数要求条件の同時実現」、100GHzを超えるサブテラヘルツ帯などの「新たな高周波数帯の開拓」、「空・海・宇宙などへの通信エリアの拡大」、「超低消費電力・低コストの通信実現」などに向けて研究開発が進められている次世代の移動通信方式だ。

実証実験の内容
 富士通との実験では、サブテラヘルツ帯の中で大きく周波数の異なる複数の周波数帯を活用した分散MIMO技術について検証実験を行う予定。
利用する周波数帯としては、100GHz帯および300GHz帯を想定している。

 NECとの実験では、高い周波数帯の活用に向けた分散MIMO技術と空間多重により大容量化を実現するOAM多重伝送技術(*1)について検証実験を行う予定。
利用する周波数帯としては、分散MIMO技術の検証においてミッドバンドからサブテラヘルツ帯にわたるさまざまな周波数帯を想定している。
(*1:異なる軌道角運動量の状態(OAMモード)を持つ複数の電波にそれぞれ信号を乗せて無線伝送をすることで、同時に送信するデータ信号の数(多重数)を増加させる技術)

 Nokiaとの実験では、AI技術の活用によりさまざまな伝搬環境に合わせた無線インターフェースやサブテラヘルツ帯の無線伝送技術の検証実験を行う予定。
利用する周波数帯としては、サブテラヘルツ帯の無線伝送技術の検証においてベースは140GHz帯を想定している。

 今後は2022年度内に屋内の実証実験を開始し、2023年度以降に屋外の実証実験を開始する予定。

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