楽天、FREETELのMVNO事業のみを5億2000万円で買収

2017年9月27日 15時37分更新


 楽天は、同社取締役会で「FREETEL」ブランドのSIMフリースマホ/格安SIMで知られるプラスワンマーケティングのうち、MVNO事業について会社分割による事業承継を11月1日に行なうことを決議したと発表した。買収額は5億2000万円。

 プラスワン・マーケティングは、当初国内でもまだ珍しかった、独自ブランドのSIMフリースマートフォンを販売。その後、MVNO事業にも進出。リアル店舗を展開するなど事業を拡大していく一方で、頻繁に行なわれていた新製品の発売や新サービスの展開が今年始め頃から減少したほか、今年4月にはウェブサイト上の説明が不十分だとして、消費者庁から処置命令を出されていた。
 今回楽天が承継するのはMVNO事業のみ。ヤマダ電機で取り扱われていた「YAMADA SIM PLUS powered by FREETEL」や、ニコニコ動画の有料会員サービスが1年無料の「ニコニコSIM(仮) powered by FREETEL」も楽天に引き継がれる。なお、FREETELのMVNO事業のうち、「フリモバ」ブランドで提供するサービスやプリペイドSIMは対象外。
 プラスワンマーケティングは、今後モバイル端末事業に注力し、コストパフォーマンスに優れた端末を開発・提供していくとしている。

 11月1日までは、店舗やサービスを含め、FREETELブランドは残る。それ以降については今後協議の上で決まるとのことで、現時点では決まったことはまだ何もない。楽天側は、FREETEL SIMブランドが残ることから、いますぐ楽天モバイルの回線数に影響することはないとしつつも、MVNO事業が拡大することから、買収を決めた。

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