ソフトバンクグループ傘下のSprint、T-Mobileとの合併が正式完了、
2020年4月3日 11時11分更新
米国通信事業3位のT-Mobile USとソフトバンクグループ傘下で同4位の米Sprintは4月1日付(現地時間)で合併を完了したことを発表した。これまで米国の携帯通信市場はVerizon CommunicationsとAT&Tが携帯契約件数の首位を争い、T-MobileとSprintはトップから引き離された3・4位だった。この合併によって、トップ2社をわずかな差で追うところまで迫り、米携帯通信市場は3強状態で5G時代に突入する。
旧T-Mobile USはドイツのDeutsche Telekomの子会社で、Sprintはソフトバンクグループの子会社。両社は合併について一時は破談になったが、2018年4月に合併で合意。米国当局の承認手続きや州政府による訴訟により時間がかかり、合併完了が長引いていた。
今後6年で、現在のT-Mobileよりもネットワークのキャパシティを14倍に拡大。契約者は数年内に現在のLTEよりも最大8倍高速な5G回線にアクセスできるようになる。6年以内に米国の総人口の99%を5Gでカバーし、90%に100Mbpsを超えるサービスを提供するとしている。
合併完了にともない、ソフトバンクグループの新T-Mobile USへの出資比率は約24%となり、ソフトバンクグループの連結子会社から外れることになる。