「クレジットカードのタッチ機能」「QRコード」を活用した乗車サービスの実証実験を開始

2023年8月22日 11時18分更新


 東急電鉄、東急、三井住友カード、JCB、日本信号、QUADRACは、30日より「クレジットカードのタッチ機能」および「QRコード」を活用した乗車サービスに関する実証実験を田園都市線全駅で開始する。2024年春までには、一部駅を除く東急線全駅への対象改札機の設置を予定している。
 今般、東急線沿線の住民や来街者へ、よりスピード感をもって多様な乗車サービスを提供することを目的として、スマートフォン1つで場所を選ばず、さまざまな乗車券を購入でき、使い慣れたクレジットカードのタッチ機能やQRコードで乗車できる本実証実験を実施する。
 乗車券は、同日にオープンするデジタルチケットサービス「Q SKIP」の販売サイト上でクレジットカードを使用して乗車前に購入することができる。入出場時は、「タッチ機能に対応したクレジットカード」または「スマートフォンなどに表示されるQRコード」を対象改札機の読取部にかざすことで、券売機や窓口を介さずスムーズに利用することができる。タッチ機能に対応したクレジットカードを使用した改札機の通過サービスは、三井住友カードの提供する公共交通向けソリューション「stera transit」を導入することで実現する。
 東急のDX特別組織「URBAN HACKS」が構築する本サイトでは、30日から、田園都市線と世田谷線が1日乗り放題の「田園都市線・世田谷線 ワンデーパス」などの企画乗車券を販売する。東急線をより便利に楽しくご利用いただくために、同サイトは、東急グループの商業施設と連携した商品など、順次サービスを拡大し、簡単かつスムーズに多様な乗車サービスを提供するデジタルチケットサービス販売サイトを目指すとのこと。
 同実証実験においては、連名各社が共創し、「人」「まち」「交通」をデジタルでつなぐ乗車サービスの構築を目指す。既に多くのユーザーが利用している交通系ICカードを主軸としつつ、東急線沿線にの住民だけでなく、インバウンドの回復による訪日外国人を含む来街者へも、柔軟でシームレスな乗車を実現するために、タッチ決済に対応したクレジットカードを使用した後払いの乗車サービスについても、2024年春以降の実施に向け検討していくとのことだ。

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