KDDI、MVNO事業をサポートする新会社「KDDIバリューイネイブラー株式会社」を設立

2014年9月1日 11時21分更新


 KDDIは8月29日、MVNO事業を推進する新会社「KDDIバリューイネイブラー株式会社」を設立したと発表した。「KDDIバリューイネイブラー株式会社」は様々な企業からモバイルサービスをより柔軟に販売できるモデルの提供の要望を受けて設立され、KDDIが100%出資する子会社となる。

 MVNOは専用の設備が必要なため通信事業社以外が参入することは困難な面があったが、この度「KDDIバリューイネイブラー株式会社」自身が専用の設備を持つMVNO事業社となることで、同社と契約をすれば設備を持たなくてもKDDIの回線を利用したMVNO事業を始められるようになる。MVNOに対して支援サービスを提供する「MVNE」事業をKDDIが始めたかたちだ。

 KDDIの回線を利用したMVNOは記事作成時点でケイ・オプティコムの「mineo」のみとなるが、サービス開始から1カ月半で2万件の契約数を突破するなど非常に評価を得たサービスとなっている。この「mineo」に続く魅力的なサービスが出てくるか期待したいところだ。
 また「KDDIバリューイネイブラー株式会社」がMVNO事業社であるということは、今後同社を通じてKDDI自身が格安スマホ販売に乗り出す可能性もある。2014年度内にKDDIが「Firefox OS」を販売するという話もあるので、KDDIの戦略に注目していきたい。

事業概念図

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