NTTドコモ、NTT東西の光回線を利用したブロードバンドサービス「ドコモ光」を発表
2014年11月5日 10時00分更新
NTTドコモは10月31日、決算発表会にてNTT東西の光回線卸を受けたブロードバンドサービス「ドコモ光」を発表した。2015年2月スタート予定で、料金・サービスメニューはまだ詳細は未定としつつも、最大速度1Gbpsの回線に、多様なIPSが選べる一体型料金を提供予定だという。
また新料金プランとの組み合わせで割引され、特にパケット上位プランほど割引される仕組みを考えているようだ。ドコモとしては、ユーザーの家庭・モバイルのネットワーク環境を全てまとめて提供することで、簡単、便利、リーズナブルな環境をユーザーへ提供することが狙いだという。
一方、NTT東西の光回線卸に対して業界が反発している状況だ。特にNTTの子会社であるドコモが同事業を開始するのはNTTグループによる囲い込みだとして、KDDIやソフトバンクが反対を表明している。
KDDIは先行して携帯料金とブロードバンドサービスのセット割引をする「auスマートバリュー」を展開しており、ドコモが「ドコモ光」を開始するとKDDIの強みが失われ苦しい状況になる。
ソフトバンクも同日、NTT東西の光回線を利用したブロードバンドサービスを開始し、携帯料金との割引サービスを提供すると発表しつつも、孫社長は「ドコモの親会社に利することになってしまうのは悲しいこと」とコメントしつつ、「メタルは1回線ごとに買えるのに対し、光ファイバーは8回線ごとにしか買えない。これに疑問をもっている。議論が深まって欲しい」とやはり疑惑の目を向けている。
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