NTTドコモは先月末、公式サイトの「Xiパケ・ホーダイ フラット : ご注意事項」に記載されていた直近3日間でデータ利用量が1GBを超えた場合に行われる通信速度制限の記述を改め、通信速度制限の撤廃を明らかにした。
従来は
「ネットワークの混雑状況によって、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。また、特にご利用の多いお客様(当日を含む直近3日間のデータ通信量が約1GB以上)は、それ以外のお客様と比べて通信が遅くなることがあります。」
と記載されていたところ、
「ネットワークの混雑状況によって、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。なお、一定時間内または1回の接続で大量のパケット通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがあります。 (Xi契約でFOMA端末をご利用の場合、直近3日間のデータ利用量が特に多いお客様(約300万パケット以上)は、それ以外のお客様と比べて通信が遅くなることがあります。)」
に変更されており、3日間で1GB以上利用しても通信速度が制限されないようになった。ただし制限が撤廃されるのはXi端末のみであり、FOMA端末はで約300万パケット(366MB)以上の通信を利用すると制限されてしまうので注意してもらいたい。
今回撤廃された通信速度制限はドコモだけではなくKDDI、ソフトバンクも設けており、他キャリアの動向へも影響を与えそうだ。特にソフトバンクは「データ定額パック」の大容量プランにて30GBのプランも用意しているが、データシェアが前提とはいえ、この速度制限があるために使いきるのは困難という状況になっている。
最も多くの基地局数を持つドコモだからこそ撤廃できた制限かもしれないが、動画見放題といった大容量コンテンツの増加に加え、更なる高速通信を実現するキャリアアグリケーションも今年春より本格化していくなか、3日間で1GBでは制限達するユーザーも増えてくるだろう。ユーザーの利便性を考慮した場合、ドコモの今回の撤廃に続いていってもらいたい。