mineoは9月よりドコモ回線を取扱い開始、国内個人向けでは初となるマルチキャリアMVNOへ
2015年5月26日 17時42分更新
5月26日、ケイ・オプティコムは同社が提供しているMVNOサービス「mineo(マイネオ)」において、9月よりNTTドコモ回線を利用したプランの提供を開始すると発表した。
「mineo」はKDDI回線を利用した初のMVNOサービスという経歴を持つが、この度ドコモ回線も取り扱うことで国内コンシューマー向け市場では初となるマルチキャリアMVNOとなる(法人向けではIIJが既にKDDIとドコモの両方の回線を提供している)。
2社の回線を提供することで、ユーザーにとってより最適な選択肢を広げることを目的としている。今月よりSIMロック解除が義務化されたことで話題になっているが、通信キャリアごとに通信方式が異なるため、例えばドコモの端末にKDDI回線のSIMを挿入しても通話機能を使えなかったりする。こうした問題を解決すべく、マルチキャリアMVNOに踏み切ったと思われる。現在mineoではパケットシェアサービスを実施しているが、異なるキャリア同士でもシェアできるようにする予定となっており、マルチキャリアならではのサービスも期待できそうだ。
この他にも新たなサービスを発表している。
・「パケットギフトサービス」
これまでの「パケットシェア」機能では同一住所に住む家族間のみでしかパケットをシェアできなかったが、誰とでもパケットを送りあえる「パケットギフト」機能を9月より提供開始するという。勿論、異なるキャリア間でもシェアすることが可能だ。
・海外渡航者向けプリペイドSIMの販売
世界約200ヶ国で利用できるプリペイドSIMの販売を9月より開始する。このSIMはアイルランドのキュービックテレコム社との協業によって提供され、大手携帯キャリアのローミングサービスより安い価格で提供されるという。
・訪日外国人向けプリペイドSIMの販売
観光やビジネスで日本を訪問される外国人旅行者を対象とした、ドコモ回線を利用したプリペイドSIMを10月より販売する。外国語表記のほか、専用のコールセンターも設けられる。
・最低利用期間の撤廃
7月1日より全てのプランに設定されていた最低利用期間が撤廃される。これまで12ヶ月以内に解約する場合に清算金として9,500円が発生したが、こちらが0円となる。ただし12ヶ月以内にMNPで転出する場合は11,500円の手数料がかかってしまうので注意が必要だ。
・mineoアンテナショップの設立
JR大阪駅前の大型商業施設「グランフロント大阪」内の「ナレッジキャピタル」にmineoアンテナショップが7月中旬よりオープンされる。mineoが販売している端末を実際に試せる他、購入後すぐに利用できるプリペイドSIMやmineoエントリーパッケージの販売も行われる。また今冬を目標に、端末やアクセサリーの販売、契約受付、MNP対応、mineoに関するサポートまで実施する予定だという。