NTTドコモは、日本初のセルラードローンを活用した買い物代行サービスの実証実験を開始
2016年10月19日 15時48分更新
MIKAWAYA21株式会社と株式会社エンルート、および株式会社NTTドコモは、携帯電話ネットワークを利用するドローン(セルラードローン)を活用した「社会的課題解決を見据えた買い物代行サービス」の実証実験を福岡市内の離島にて2016年11月から行うことに合意した。
本実証実験は、国家戦略特区に指定されている福岡市の協力により、携帯電話ネットワークを利用したセルラードローンの長距離目視外運航における本サービスの実現性、および上空のドローン周辺の通信品質や地上の携帯電話ネットワークへの影響等を検証するものである。
本サービスは離島におけるシニア、子育て世帯に対し、電話にてご依頼を受けた商品をご自宅まで配達するサービスにおいてセルラードローンを活用するというもので、実証実験では、福岡市内にある「能古島(のこのしま)」と九州本島間の約2.5kmの飛行航路、および能古島島内で実施。本実証実験は2016年11月から12月までの間に適宜実施する予定であり、その後各社にて実験結果について様々な観点から評価を行い、2018年度を目標に商用化に向けた検討を行う予定であるという。
【実証実験概要】
1. 目的
・セルラードローンを活用した、長距離目視外運航による本サービスの実現性の検討を行う。
・上空のドローン周辺の通信品質や地上の携帯電話ネットワークへの影響等について検証を行う。
2. 実施期間(予定)
2016年11月~2016年12月の間に適宜実施
3. 各社の主な役割
➀MIKAWAYA21
本実証実験を通じ、お客さまの利用実感等から本サービスにおける課題を抽出することによって、実現性やサービス性の向上等の検証を行う。
➁エンルート
セルラードローン開発および操縦を行い、本実証実験で得られるデータから、セルラードローン機体の制御・監視等の精度を向上させ、有用性の検証を行う。
➂ドコモ
セルラードローンに搭載する携帯電話端末および回線の提供や、携帯電話ネットワークに関するモバイル技術を提供し、本実証実験で得られるデータから携帯電話ネットワークへの影響を検証する。
4. サービス内容
本実証実験では離島におけるシニア、子育て世帯に対し、電話にてご依頼を受けた商品をご自宅まで配達するサービスにおいてセルラードローンを活用する。
【サービスイメージ】
※1 ホバリング後に目的地まで自動飛行を行う指示を行う。
※2 お客さま宅近辺でドローンの飛行、および商品お届け(ワイヤーを使用して商品を下ろす)に適した広いスペースが確保できない場合はトラックを使用。
※ セルラードローンの全てのオペレーションにおいて離着陸時は専用コントローラーを使用し手動で行います。ホバリング後、あらかじめ設定した目的地まで自動飛行を行います。