NTTドコモ、年間22GWh以上の太陽光発電とバイオマス発電を導入
2024年5月1日 12時23分更新
NTTドコモは、東北電力、北陸電力、東京電力エナジーパートナー、NTTアノードエナジーと連携し、オフサイト型コーポレートPPAの仕組みを活用することで、太陽光発電所とバイオマス発電所で調達する電力を同社が保有かつ使用する東北・北陸・関東エリアのドコモのビルに2024年7月より順次導入する。
ドコモは、「2030年カーボンニュートラル宣言」や「2040年ネットゼロ」の実現に向けた取り組みの一環としてオフサイトPPAの活用を推進している。太陽光発電は2022年に中国エリアで初めて導入しているが、新たに追加性のある太陽光発電を東北・北陸・関東エリアへ導入する。
バイオマス発電は主燃料となる木質チップに秋田県の未利用材を有効活用し、NTTアノードエナジーから、NTTドコモ秋田ビルを中心とした東北エリアの一部ビルに供給され、エネルギーの地産地消を実現するとともに秋田県内の林業活性化に貢献するとのこと。バイオマス発電の導入はドコモでは初めてとなる。
今回導入する太陽光発電、バイオマス発電は年間22GWh以上となり、一般家庭の年間電力使用量で換算すると約5160世帯以上の電力使用量となる。また、補給電力部分に再生可能エネルギー指定の非化石証書を付与し、各ビルで消費する電力の実質再生可能エネルギー比率を100%とする。今回の導入による各ビルの温室効果ガス排出量の削減効果は年間3万9800トンとなる見込み。
ドコモでは2030年までにカーボンニュートラルをめざし、2022年度末時点で再生可能エネルギーを年間922GWh導入(一般家庭の年間電力使用量約21万6533世帯分に相当)し、電力使用量に占める再生可能エネルギー比率は約27.1%まで推進しているとのことだ。