KDDIは2015年度第1四半期決算を発表、ARPA増収が成長を牽引

2015年8月10日 10時05分更新


 KDDIは2015年度第1四半期決算を発表した。

 売上高は前年同期比7%増の1兆466億円、営業利益は同19%増の2310億円で増収増益を達成。また「3M戦略」の推進により「総合ARPA収入」も同4%拡大させている。

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 「3M戦略」とは、モバイル・固定の両方のネットワークにおいてauスマートバリューによって顧客基盤を確立する「マルチネットワーク」、1人あたりの所有モバイルデバイス数を増大させる「マルチデバイス」、そうした基盤の上でau WALLETやau スマートバリューといった付加価値事業「マルチユース」を拡大させていく国内事業の戦略。この戦略の推進による「総合ARPA収入」の増収が好調の要因として挙げられている。

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 ARPAは従来使われていたARPUに変わる指標。これまで契約回線1つあたりの収益(ARPU)を指標としてきたが、新指標ではユーザー1人あたりの収益(ARPA)を指標としている。第1四半期では通信ARPA、付加価値ARPA共に拡大させ、営業利益を牽引したかたちとなった。

 通信ARPAには同2.4%増の5,600円。純増数も同41%増の52万回線を達成し、タブレット累計契約数も同2.3倍となり1人あたりのモバイルデバイス数は1.38台へと拡大するなど、好調な数字が揃っている。

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 付加価値ARPAは同7.5%増の430円。auスマートパスの会員数は同23%増の1,319万、au WALLETの申込数は1,290万件を突破するなど、顧客基盤の拡大を進んでいる。今後はオンライン・オフラインの両面で流通総額の拡大を目指していくという。

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 国外事業においてはミャンマーで取り組んでいる通信事業でMPTモバイルの契約者数は1年で2倍以上となる1,400万を突破し、こちらも好調をみせている。

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