ソフトバンクは4日、2022年3月期第1四半期の決算を発表した。
<全社業績>
2022年3月期第1四半期の売上高は1兆3566億円、前年同期比16%増。全セグメント増収となった。営業利益は2831億円、同1%増で、法人事業が23%の増益でコンシューマ事業の減益を補う。親会社の所有者に帰属する純利益は1510億円で同1%減。法人所得税の増加が影響した。通期業績予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高25%、営業利益29%、親会社の所有者に帰属する純利益30%と順調に推移しているとのこと。
<セグメント別業績>
1.コンシューマ事業
前年同期比11%増収、同3%減益となった。携帯端末の販売回復により売上が増加するも、通信料値下げなどが利益に影響した。スマートフォン累計契約数は前年同期末比7%の増加で、特に“ワイモバイル”ブランドの契約数が拡大。競合他社からの獲得が順調な一方、“ソフトバンク”ブランドなどグループ内からの移行も増加した。“ワイモバイル”および“LINEMO(ラインモ)”で、料金プランやオプションプランの強化を実施した。でんきの契約数を初めて開示。当四半期末で累計188万件、前年同期末比45%増となっている。
2.法人事業
前年同期比6%増収、同23%増益となった。モバイルやソリューション等が昨年に引き続き順調。ソリューション等売上の内訳を初めて開示し、内訳の7割以上を占める“継続収入”は、前年同期比19%の増加。安定的な業績拡大に貢献しているとのこと。
3.ヤフー・LINE事業
前年同期比36%増収、同1%増益となった。2021年3月のZホールディングスとLINEの経営統合などにより、売上高は増加。利益は経営統合に伴う無形固定資産の償却費などのマイナス影響をビジネスの成長が吸収し、微増益となった。物販eコマース取扱高は前年同期比6%の増加。
4.PayPay
累計登録ユーザー数は4000万人超で当四半期の決済回数は7.9億回。決済取扱高(GMV)は前年同期比1.7倍となった。
5.NAVER社との連携×Beyond Japan
ブロックチェーン技術を活用したQR決済の国際ネットワークを提供する米TBCASoft社に追加出資。同時にNAVER社がリードインベスターとして同社に初出資。国際的なQRコード決済経済圏の拡大を目指すとのこと。