[NTT決算]22年Q2は増収減益で、当期利益は過去最高更新

2022年11月9日 14時26分更新


 NTTは11月08日、2022年度 第2四半期の決算を発表した。営業収益と当期利益については、第2四半期として過去最高を更新した。

■決算概況

 営業収益は6兆 2,862億円(対前年6.8%増)、営業利益は9,965億円(対前年1.3%減)で増収減益。当期利益は6,966億円(対前年3.1%増)となった。増収要因は、海外事業が好調であることと為替影響によるもの。減益要因は、海外からの資材調達や電気料金高騰の影響を受けたもの。

■セグメント別での実績

【総合ICT事業】
料金値下げの影響による減益要因はあるものの、法人事業とスマートライフ事業が依然好調で増収増益(対前年)。モバイルARPUについては、中大容量プランの選択率を拡大させる取り組みによって、下げ幅が縮小傾向にある。純増数は増加しており、MNPも改善傾向にあるとした。

【地域通信事業】
2021年度における一過性の増収要因がなくなったこと、電気料金の高騰が大きく影響して、減収減益(対前年)。年間計画に対しては、コストの効率化の加速に加え、引き続きSI事業や成長ビジネス収入の拡大で増収増益を見込んでいる。

【グローバル・ソリューション事業】
NTTデータ単体では増収減益となったものの、セグメントとしては増収増益(対前年)となった。要因は、NTTデータとNTT Ltd.が、国内外でのデジタル化需要の取り込みが引き続き好調で業績を伸ばしたことと、NTT Ltd.の構造改革を通じたコスト削減等によるもの。

【その他(不動産・エネルギー)】
エネットにおける電力取次の増加、燃料価格の高騰を反映した電気料収入増等で、対前年で増収。

■トピックス

新卒の給料を14%引き上げ
NTTの島田社長は、来年4月から、NTTグループの主要会社において新卒採用社員の給料を14%引き上げると発表した。大卒での標準社員は25万円から、専門性の高い人材については24%引き上げて27.2万円からとする。
理由として、デジタル人材の獲得競争が激化しており、人材確保をしないとビジネスが成り立たないためと話した。

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