KDDIが大阪・関西万博会場に国内初となる5G(Sub6)2周波数対応の無線装置「Dual Band Massive MIMO Unit(DB-MMU)」を商用導入したことが、4月11日に発表された。
DB-MMUは従来の無線装置と異なり、1つの装置でSub6の2つの周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯)を同時に利用できる。これにより、5G SAサービス利用時には、複数の周波数を重ねるキャリアアグリゲーション技術によって、従来の1周波数のみ対応のMMU装置と比較して通信速度が最大2倍に向上する。

大阪・関西万博では国内外から多くの来場者が予想されるため、KDDIは会場内にSub6基地局を整備し、全域で高速・大容量通信が可能な環境を構築したという。これにより、安定した通信サービスを提供し、多くの人々が快適に5G通信を利用できるようになっている。
さらに、DB-MMUでは多数のアンテナ素子を利用したビームフォーミング技術や、Multi-User MIMO技術を採用することで、効率的かつ高密度な通信を実現。装置は従来よりサイズが約2割小さく、重量も約4割軽くなっている。
会場には、多くの人が集まるEXPOアリーナ「Matsuri」の会場後方にDB-MMUが設置されている。
2025年夏以降には、多くの利用者がいる鉄道路線や商業地域などの生活動線においてもDB-MMUが順次導入される予定だ。
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