電力業界初ローカル5G×iPhone直接接続を実現―NSSOLら3社

2025年4月15日 11時53分更新


 日鉄ソリューションズ株式会社(NSSOL)、九州電力株式会社、ニシム電子工業株式会社の3社は2025年4月15日、九州電力の発電所構内におけるスマート保安の実現に向け、ローカル5GネットワークとiPhoneの直接接続を業務用途として電力業界で初めて実現したと発表した。

九州電力は、発電所におけるスマート保安のため、ローカル5GとWi-Fiを環境に応じて使い分ける自営無線ネットワークの整備を進めてきた。業務用端末として利用ニーズの高いiPhoneでのローカル5G活用が期待される中、2023年6月にAppleがiOS 17でローカル5G対応を拡大したことを受け、3社は接続に向けた技術要件の適合検証を実施。ローカル5Gコア装置のバージョンアップと高セキュリティのSIM導入により、電力業界初のiPhone直接接続を可能にし、業務での実用化に至った。

九州電力発電所のローカル5GとWi-Fiのベストミックス自営無線ネットワーク

利用環境やユースケースに応じてローカル5GとWi-Fiをベストミックスした自営無線ネットワークを3社で導入し、2024年4月に運用を開始

これにより、高速・大容量、低遅延というローカル5Gの特性をiPhone上で活用することが可能となり、発電所における業務効率化や高度化に貢献することが期待される。

NSSOL リリース:
https://www.nssol.nipponsteel.com/press/2025/20250415_110000.html

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