WCPは「Massive MIMO」を用いた通信システムの実証実験を開始、大容量通信に期待

2015年11月24日 16時02分更新



 Wireless City Planning(以下WCP)はAXGP(TD-LTE互換)方式での「Massive MIMO」を用いた通信システムの実証実験を芝大門エリアと八丁堀エリアにて開始すると発表した。

 「MIMO」は送信側と受信側とで複数のアンテナを用いることによって通信を高速化させる技術。国内ではUQコミュニケーションズが端末・基地局でそれぞれ4つのアンテナを用いる「4×4 MIMO」に対応したモバイルルーターを発売しているのを始め、既に商品化がされている。
 今回WCPが用いる「Massive MIMO」は従来の16~32倍の数のアンテナを用いことで、更に通信容量を拡大することができる技術となっている。

 WCPはMassive MIMOを用いた通信システムの実験試験局免許を11月24日に取得。実証実験は2.5GHz帯Massive MIMO基地局を4局用いて、本日11月24日から2016年10月31日にかけて実地される。
 WCPはこの実験を通じて、実証実験で取得したノウハウや測定データを活用することで、商用サービスに向けた準備をさらに進めていくという。

関連カテゴリー