総務省「若年層の通信容量制限の緩和」を要請、携帯電話大手3社が対応
2020年4月6日 11時27分更新
総務省は4月3日、学生などが自宅でオンライン授業を受けられるよう、通信事業者に携帯電話の通信容量制限を緩和するよう要請した。その結果として、携帯電話大手3社である、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクは同日夕方、相次いで学生に向けたデータ通信料の支援策を発表。内容はほぼ同じで、上限を50GBとし、そこまでは追加料金を発生させない、というもの。
■NTTドコモ
NTTドコモは、4月1日時点で25歳以下のユーザーを対象に、4月1日から5月31日までの「1GB追加オプション」「スピードモード」の購入について、50GB(5万円相当)まで無償化。
5Gギガホを除く現行プランの他、スマートフォン、タブレット向けの「カケホーダイプラン」「カケホーダイライトプラン」「シンプルプラン」「データプラン」を契約しているユーザーが対象で、追加の申し込みは不要。
ただし、スピードモードへの申し込み、あるいは1GB追加オプションの購入手続きは必要となる(請求確定まで減算前の料金が表示される)。また、4月以降の新規契約分については、処理の都合で翌々月請求分での減算となる場合がある。
■au(KDDI,沖縄セルラー)
auは、3月31日時点で25歳のユーザーを対象に、4月1日から4月30日までの「データチャージ」の購入について、50GB分(5万円相当)を無償とすると同時に、テザリングオプションを全プランで無償利用できるようにする。
5G/4G LTEサービスのスマホ、ケータイ、タブレット向けの料金プランのほとんどが対象で、追加の申し込みは不要。ただし、データチャージを利用可能な状態であることが条件で、チャージ分はいったん購入手続きを取る必要がある。
なお、テザリングオプション料金はいったん発生するが、翌月(5月)利用分の請求から減算される。また、データチャージについても、月の後半に行った分については翌月利用分からの減算となる場合がある。
■ソフトバンク/Y!mobile
ソフトバンクとウィルコム沖縄では、「ソフトバンク」「Y!mobile」両ブランドの25歳以下のユーザーを対象に、4月3日から4月30日までの「追加データ購入」「快適モード(オートチャージ)」について、50GB(5万円相当)まで無償化。追加の申し込みは不要。ソフトバンクブランドについては当該期間のテザリングオプションも無償提供するが、未加入者は申し込みが必要となる。
ただし、快適モードの申し込みや追加データ購入の手続きは必要となる。また、データシェアを利用している場合、無償化される容量はシェア回線全体で50GBまで。テザリングオプションの無償化措置について、一部ユーザーは翌月(5月)利用分での返金処理となる場合がある。