docomo Starlink Direct開始
2026年4月28日 10時00分更新

ドコモは2026年4月27日、Starlinkを活用した衛星とスマートフォンの直接通信サービス「docomo Starlink Direct」の提供を開始した。ahamoを含む全料金プランの契約者を対象に、申込み不要・当面無料で利用できる。地上網が届かないエリアでのテキストメッセージ送受信、位置情報共有、緊急速報の受信、そして対応アプリを通じたデータ通信が行える。

サービス開始時点での対応機種は、ドコモ購入機種・他社購入機種を合わせて84機種。iPhoneはiOS 18以降に対応したiPhone 13シリーズ以降を中心に対応し、他社購入端末ではGoogle Pixel 10シリーズも対象に含まれる。ドコモで購入したAndroid端末ではGalaxy S25/S24シリーズやXperia、AQUOS、arrowsなど主要機種が揃う。なお、機種によってはデータ通信には非対応でメッセージサービスのみ利用できる場合がある。
d払い対応で決済の空白地帯も解消へ
サービスの対象エリアは国内のdocomo 5G/4G LTEエリア外で、5G/4G圏内やWi-Fi接続中は衛星通信に切り替わらず、圏外になった時点で自動的に衛星接続へ移行する。iPhoneでは標準の「メッセージ」アプリ、Androidでは「Googleメッセージ」アプリを通じてテキストや写真・動画・PDFファイルの送受信が行える。音声通話には非対応。
対応アプリは登山地図「YAMAP」「ヤマレコ」、海上向けの「タイドグラフBI」「釣り船予約釣割」、防災情報「特務機関NERV防災」「ココダヨ」、SNSの「X」「WhatsApp」「Messenger」、ニュースアプリ「SmartNews」「NewsPicks」など多岐にわたる。ドコモ提供のキャッシュレス決済「d払い」も対応しており、これまで現金取引が中心だった山間部や離島でもコード決済が利用できる。利用にはSIM側の条件もあり、一部旧世代のドコモUIMカード(Ver.4/Ver.5/Ver.6)では追加対応や交換が必要となる場合がある。
直近の衛星通信の動向としては、競合のKDDIが4月23日にStarlinkを活用した新サービスを2件発表している。一つはau Starlink Directにおいて、圏外からテキストで送信されたSOS情報を24時間365日受信し、警察・消防などの緊急通報受理機関に通報する「au Starlink Direct SOSセンター」の新設で、2026年5月下旬の提供開始を予定する。対応アプリは「auナビウォーク」「auカーナビ」から順次拡大し、「家族の安心ナビ」「ヤマレコ」などにも展開する計画だ。
もう一つは法人向け閉域網サービスで、4月30日より法人向けネットワーク「KDDI WVS(Wide Area Virtual Switch)」とStarlink Businessを直接接続した閉域ネットワークを国内で初めて提供する。インターネットを一切経由しない設備構成により、官公庁・医療機関・金融機関などが機密性の高いデータを衛星経由でセキュアにやり取りできる環境を実現するという。
ドコモとKDDI双方がStarlinkとの連携を軸に個人・法人の両面でサービス整備を加速させており、NTN分野での競争が本格的な局面に入ったといえるだろう。
詳細は下記ページを参照:
docomo Starlink Direct サービスページ
docomo Starlink DIrect 特設ページ
2026/04/02 ドコモリリース
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