日本でもグローバル向け Air SIM が購入可能に、IoT データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」

2017年5月10日 15時21分更新


 株式会社ソラコムは、IoT/M2M デバイス向けに最適化された IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」におけるデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」において、より少ないデータ送受信用途のための新料金体系を5月16日より提供開始すると発表した。

 「SORACOM Air for セルラー」は、すでに日本および米国、欧州で提供を開始している。グローバル向け Air SIM は、複数のキャリアと接続しており、1枚の SIM で、120を超える国と地域で利用できる。ユーザーは、国ごとに異なる通信事業者と契約すること無く、回線管理のユーザーコンソールや API、「SORACOM」プラットフォームのアプリケーション/ネットワークサービスを利用して、迅速に、セキュアな IoT システムを構築することが可能だ。

 昨今、デバイス側は通信モジュールの小型化や低価格化が進んでおり、また、システム側もクラウドの技術やマネージドサービスといった少ない初期投資で迅速にデータを処理できる環境が整いつつある。そのため、従来の投資対効果の尺度では導入が難しかった、通信量や通信頻度の少ない用途においても、セルラー通信を活用したシステムへの要望が高まっている。

 そこで、グローバル向け Air SIM の新料金体系「Low Data Volume」を日本および米国で提供開始する。料金体系は、「SORACOM」プラットフォームの特徴はそのままに、移動体の位置情報のトラッキングや、インフラの監視といった、データ通信量の少ない用途向けの料金体系で、基本料金0.4 USD/月、データ通信料金0.5 USD / MB で利用可能。ユーザーは、既に提供している現行プラン「Basic」に加えて、用途にあったタイプの SIM カードを購入できる。

 低トラヒック用途向け新料金体系が利用可能な国と地域は、日本をはじめとするアジアおよび欧米の主要国だ。従量課金となるデータ通信料金は、現行プランと比べ相対的に割高となるが、用途に合わせて料金体系を選択することに加え、「SORACOM」上で暗号化通信やプロトコル変換を支援する「SORACOM Beam」や、認証情報などを「SORACOM」上で管理しスムーズにクラウドに連携する「SORACOM Funnel」といったサービスを組み合わせて利用することで、データ通信量を大きく削減、軽量でシンプルなデータ通信を実現するという。

【グローバル向けAir SIMの新料金体系「Low Data Volume」 】
1.サービス開始日
 5月16日 AM10:00(PDT 太平洋時間)より提供開始 
※JST 日本標準時では、17日(水)AM 2:00より提供開始

2.料金体系「Low Data Volume」(税別)
 1回線あたり
 初期費用:5 USD / 枚 (送料別)
 基本料金:データ通信開始前 0 USD / 日 (1年間まで無料)
 データ通信開始後 0.4USD / 月
 データ通信料金 :0.5USD / MB(利用する国と地域によらず固定)
 ※ 課金単位は現行の料金体系と同じく国と地域によって異なる

3.提供エリア
提供エリア

 
 
 
 
 
 
 

関連カテゴリー