Android・iOS間のファイル転送が容易に。Pixel 10から対応

2025年11月25日 10時56分更新


 Googleは11月20日、Android端末のファイル共有機能「Quick Share」とAppleの「AirDrop」が相互利用が可能になったと発表した。同社の最新スマートフォン「Pixel 10」シリーズから展開を開始し、順次他のAndroid端末にも拡大する方針だ。

これまでiPhoneとAndroid端末間でファイルを共有する際は、メールやクラウドストレージなど別の手段を介する必要があり、利用者から簡便な方法を求める声が上がっていた。今回の対応により、異なるOS間でもシームレスなファイル転送が可能となる。

Quick Share,AirDrop

同社によると、新機能はセキュリティを重視して設計されており、独立した専門家による検証も実施済みだという。

Googleは近年、異なるプラットフォーム間の互換性向上に注力している。メッセージング規格「RCS」への対応や、紛失防止タグの不正追跡を検知する機能など、AppleとGoogleが協調する動きが広がっている。

今回のQuick ShareとAirDropの連携は、こうした取り組みの一環と位置づけられる。両社のエコシステムの垣根を低くし、利用者の利便性を高める狙いがある。

同社は今後、利用体験の改善を図りながら、対応機種を順次拡大していく方針だ。スマートフォン市場で大きなシェアを持つ両OSの連携強化は、業界全体のユーザビリティ向上が期待される。

Googleリリース:
https://blog.google/products/android/quick-share-airdrop/

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