楽天、2024年Q2決算で過去最高売上を達成:全セグメントが増収を記録
2024年8月13日 14時29分更新
楽天の主要事業であるインターネットサービス、フィンテック、モバイルセグメント全てにおいて増収が見られた。
特にインターネットサービスセグメントでは売上収益が3,039億円に達し、前年同期比3.1%増となった。また、広告事業の売上収益も前年同期比8.4%増加しており、好調な成績を示している。
楽天カードのショッピング取扱高が5.9兆円に達し、前年同期比13.9%増となった。また、楽天銀行の預金残高も増加し、6月末時点で10.9兆円に達した。楽天証券は過去最高の収益を記録し、継続的な顧客基盤の拡大が寄与している。
モバイルセグメント
楽天モバイルについては、売上収益が前年同期比18.6%増の950億円に達し、顕著な成長を示した。契約回線数の増加や、MNOサービス収益の拡大が業績改善に寄与しており、Non-GAAP営業損失も前年同期比で218億円改善し、606億円となった。特に楽天モバイル単体での売上収益は前年同期比29.9%増の679億円に達し、ARPUの上昇とコスト削減が収益性をさらに高めた。
プラチナバンド導入で品質改善へ期待
また、2024年6月27日からプラチナバンド(700MHz帯)の商用サービスも開始され、通信品質改善に向けた取り組みも進行している。
今後は特に都市部において、カバレッジホールを優先して自社基地局によるプラチナバンドの展開を順次拡大していく予定だ。また、サービス開始を記念して、楽天モバイルは「プラチナバンド始動&700万回線突破記念」キャンペーンを実施している。
楽天モバイルの業績が改善している一方で、評判は依然として分かれている。ネットワーク品質や接続の安定性については、他の大手キャリアと比較して改善の余地があるとされることが多い。特に地方での電波状況や、建物内での接続が不安定との声が一部ユーザーから聞かれていた。
今後プラチナバンドの導入や基地局の増設により、通信環境の改善に努めており、改善が期待される。
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