柏市のフレイル予防研究にGalaxy提供、サムスンが東京大学と契約

2026年10月23日 09時15分更新


 サムスン電子ジャパン株式会社と株式会社サムスン日本研究所は10月21日、東京大学と共同研究契約を締結し、同大学 高齢社会総合研究機構が実施する大規模フレイル※1予防研究「柏スタディ」に、Galaxy WatchシリーズとGalaxy Sシリーズを提供してデジタル調査に協力すると発表した。

 柏スタディは、東京大学 高齢社会総合研究機構が2012年8月から、千葉県柏市在住の高齢者を対象に実施している追跡健康調査となる。自立または要支援の高齢者約1,000人を対象に、健康状態、身体機能、活動量、社会参加、心理・認知機能などのデータを、本人の同意のもとで経年的に収集・解析している。フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉量・筋力の低下)の早期介入につながる要因の探索と、簡易評価法の開発を目的とする研究で、成果を国内外に発信してきたという。

柏市の高齢者調査に市販のスマートウォッチを活用

 サムスンはこの研究に参加し、一般市販品のGalaxy WatchシリーズとGalaxy Sシリーズを提供するとした。体組成をはじめとする多様な数値情報をデジタルで取得でき、調査項目の細分化や幅広い分析に使えるとしている。体組成の測定機能は、サムスンがスマートウォッチ業界でGalaxy Watchシリーズが先行する機能と位置づけており、本研究の測定に用いられる。

 柏スタディ内での測定項目は、体組成、抗酸化指数、酸素飽和度、歩行速度推定、血圧値推定※2。日常生活の測定では、Samsung Healthアプリで取得できるすべてのデータ(睡眠、歩数など)が対象となる。体組成の測定ができるのはGalaxy Watch4シリーズ以降で、Galaxy Watch Activeシリーズや、Galaxy Watch3以前のモデルでは測定できない。

 デジタル調査は、同意した参加者の一部を対象に、数か月間の継続調査として実施する。端末を貸し出し、体組成などの情報をSamsung Healthアプリで可視化する。参加者本人もデータを継続して確認できるようにし、今後の自律的な健康維持管理に役立ててもらう狙いという。調査期間中は、Galaxy Harajukuのクルーを派遣し、円滑で精度の高い調査の実施に協力するとしている。

  サムスンは、健康課題の解決に向けて、国内の研究機関や地域社会との連携を今後も続けるとしている。

参照:サムスン電子ジャパン 2026/10/21リリース

※1 加齢により心身が衰え要介護状態へ移行しやすい健康と介護の中間状態
※2 2026年10月現在、日本国内では一般機能として利用できない。

関連カテゴリー